よく腹を壊すケニア人が解説する「ケニア人が腹を壊しやすい理由」とは / カンバ通信:第196回

ロケットニュース24

ジャンボ! チャオスだよ。突然だけど、よくオレは腹を壊す。なんなら何かを食べた時、腹を壊したか否かで良し悪しを判断しているフシもある。だがこれは、何もオレが腹を壊しやすいから、というわけではない。

何人からの読者から「ポテトで腹を壊すのは、チャオスさんの腹が弱いせいでは……」とのお便りが届いていると日本のゴーから報告を受けたが、断言したい。オレは腹を壊しやすい人間でははない。これはあくまでオレの自説なのだが、「ケニアにいるみんな腹を壊しやすい」と思っている。

ケニアの腹壊し問題は、オレだけではなく、ケニアに住むみんな(上流階級を除く)の頭を悩ませている問題だ。大人だけではなく、小さな子供もお腹の調子を壊すことが多い。それはなぜか? 腹痛の原因となるのは……


水とメシである。


「給食を食べたら下痢になった」なんてのは日常茶飯事。それはオレが子供の頃(学校に通っていた頃)から変わっていない。昔っから何かを食べては腹を壊して下痢になった。むろん原因は、不衛生な水とメシ、だ。

腹痛にならないためには……たとえば水なら「きれいな水(売ってる水)」か「煮沸した水」でなければならない。それ以外の水を摂ると、決まってお腹を壊すんだ。メシも同様。不衛生だと、かなりの確率で腹を壊す。

これはオレだけではなく、みんなそう。極論言えば、スラム街に住んでいる人たちも同じだよ。間違いなく彼らの方が腹を壊している。スラムに住んでいるからスラム飯が大丈夫、というわけではないとオレは思っている。

そのために、オレたちは食べ物にたくさんのコショーをかける。ポテトでも、塩ではなくコショーをかけているだろ、オレ。あれは、せめてもの抵抗(防御)なのだが……コショーについての話は、またこんど。クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
Photo:RocketNews24.

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