何年ぶりかのリトマス試験紙。昔は、青と赤のリトマス試験紙を使ってた気がするけど、今のは黄色いの?
「弱酸性のビオレ♪」ってCMがある。ビオレが言うには、人肌は弱酸性なのらしい。
僕のシャツやパンツは、どうも傷みが早い。そりゃ長いあいだ使っていれば傷むのは当たり前なんだけど、それにしても早い。妻の衣類と比べてボロボロのものが多い。酸を浴びて溶けてしまったかのようだ。
「君の服はなんで溶けるの?酸なの?」と妻が言う。
僕は本当に弱酸性なんだろうか?リトマス試験紙で調べることにした。
ボロボロの服をちょっと見て欲しい
自分のボロボロの服を見てほしいって、どういう欲求なのか分からないけど、これを書くキッカケになったものなのでまずは見ていただきたい。
もっとボロボロになったパンツなどもあったのだけど、折り悪く捨ててしまった。お気に入りのパンツで、よく履いていたが儚く溶けていったので捨てた。
だから今はこれくらいの中途半端なやつしかない。(一般的にはこれくらいでも捨てるんでしょうか?)
2005年のBBフェスタで買ったZくんのTシャツもボロボロだ。いや、これは17年前の遺物なのでボロボロでも仕方ない。
まだキレイな頃はたまにしか着ていなかったが、ボロになっていくと家の中で着っぱなしとなった。そこから加速度的にボロくなっていった。溶けていくようだ。
果たして僕は酸人間なのか?
僕の服が早く傷むのはなぜなのか?エイリアンにも匹敵する酸でも出しているのでは?と思い、リトマス試験紙を買った。
pH(ペーハー)は数字が小さい方が酸性で、7が中性、大きい方がアルカリ性。黄色の時点で若干酸性な気もするが、これでいいんだろうか(なんもわからん)。
弱酸性のビオレは本当に弱酸性なのか?
リトマス試験紙によって、僕は世の中のものが酸性なのかアルカリ性なのか知るスキルを手に入れた。
僕の酸性度を調べる前に、気になるものをいくつかリトマスってみた。最初はお前だ、ビオレ。
プシュッとリトマス試験紙に一吹き。
リトマス試験紙の色は…ほぼ黄色のまま変わらなかった。これは、弱酸性ってことでいいんだろうか?
乾いてくると成分が端に集まるのか少し赤くなった。弱酸性ってこういうことなんだろうか(理系の人にすげー怒られそう)。
もっとハッキリしたものを調べておこう
レモン汁をリトマス試験紙にぶっかけた。
明らかに酸っぱいものはちゃんと酸性だった。クエン酸水溶液もすごい。
pH1くらい?そんなの口に入れて大丈夫なんだろうか?
プランターで栽培してるミニトマトはpH4くらい。甘酸っぱくておいしい。
レモネードサワーという、酸っぱめのお酒も酸性。
梅干しも酸性だった。
ところで、梅干しってアルカリ食品なんて言われているが、調べれば調べるほど「なんじゃそりゃ」という話だったので、今後無視することにした。
身近なアルカリ性はないのか?
食べ物はけっこう酸性のものが多く、アルカリ性って言えば重曹くらい?食べ物以外では、そう、石鹸がアルカリ性だった。
アルカリイオン水って本当にアルカリ性なんだな
うちにある松下電工の浄水器はアルカリイオン水を生成するので、普段はそれを飲んでいる。正直、本当にアルカリ性なの?と思っていたが、リトマスったらアルカリ性だった。
そのアルカリイオン水をソーダストリームで炭酸水にして飲んでいる。炭酸水にすると、ちゃんと酸性になっていた。
面白いことに、炭酸水のpHを計ってしばらくそのまま置いておくと、リトマス試験紙は緑色になった。炭酸が抜けると酸性ではなくなるのらしい。へー。
中性はどこだ?
このリトマス試験紙の性質を知るために、中性の色も見ておきたい。冷たい水を入れたボトルに結露した水を集めた。水道水は塩素が溶けてので空気中の水を使うことにした。
大気水とでも呼ぼう。
リトマスってみると、少しだけ緑寄りな気がするので、中性はこういう色ってことでいいのだろう。
ただ、この水、飲んでみたら少し埃っぽい匂いがしたので、なにか溶けてはいるっぽい。 東京の空気の味ってことになるだろうか。
で、なんのことについて調べてるんだっけ、この記事。
僕のpHについて調べるんだった
そうそう、僕の酸性疑惑。僕から酸が出ているのなら、汗が酸性なのかもしれない。ということで、山に登りながら汗をリトマスった。
結果、黄色のまま。これは中性なのか弱酸性なのか?pH7だと、このリトマス試験紙の場合は少し緑になるっぽいが、黄色のままだ。
流れる汗は薄いのかもしれないので、汗を吸って芳しくなった登山用のズボンから濃い汗を抽出することにした。
ズボンの、一番匂い立つ部分に先程の大気水を垂らして成分を溶け出させた。それをリトマスってみた。
色はどうなったか?やや濃い目の黄色となった。弱酸性ってことでいいのかな?少なくとも強酸性やアルカリ性ではなさそうだ。
もっとしっかり赤くなったらどうしよう?リプリー(※)に殺されてしまうかも知れないと思っていたが、そこまで強い酸性ではなかったのでよかったです。
※…一応説明。リドリー・スコット監督のエイリアンという映画に出てくるエイリアンは体液が強酸性で、傷付けると宇宙船や兵士の装甲を溶かしてしまいます。それを殺すのがシガニー・ウィーバー演じるリプリーさんです。
オチが弱いだろうか?
やっぱ強酸性でした!今日からエイリアンとして生きていきます!キシャー!!だと面白かったかも知れないが、もう誰も僕と握手してくれないかもしれない。だって、溶けちゃうじゃん?
むしろアルカリ性でした!も面白いけど、変わった病気の可能性も出てきてよくない。普通に弱酸性くらいがちょうどいい。オチよりも健康ですよ、大事なのは。