PC不要のライブ配信機器「LiveShell W」、Cerevoが発売。2系統入力やエフェクトの新機能 

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 株式会社Cerevoは、ライブ配信機器「LiveShell W」を8月19日に発売した。直販サイト「Cerevo official store」での販売価格は9万9000円。

 LiveShellは、PCを使わずに単体でライブ配信を行えることが特徴。複雑な操作に慣れていないライブ配信初心者や、1人で全ての操作を行わなければならないワンオペでの配信現場などに適すとしている。本機は2016年に発売された「LiveShell X」の後継であり、最上位バージョンにあたる。「LiveShell X」からの主な新機能は、2系統の映像入力と映像エフェクト機能。

 本体背面に2系統の入力用HDMIポートを備え、前面のボタンによって簡単に入力を切り替えられる。マイク端子、LINE IN端子各1も備え、映像とは別の音声ソースも利用できる。

 出力はネットワーク経由での配信(後述)のほか、USBポートに接続したUSBメモリ、またはmicsoSDカードへの録画が可能。これとは別に、モニタリングのための出力用HDMIポートも備える。

 有線LAN(1000BASE-T対応)、またはWi-Fi(Wi-Fi 5ことIEEE 802.11ac対応)での通信が可能。また、USBポートにLTEモデムまたはWi-Fiアダプターを接続しての通信も行える。

 ライブ配信は、RTMP/RTMPSクライアント、RTSPサーバー、MPEG2-TS over UDPの各プロトコルに対応し、YouTube Live、Facebook Liveなどに、最大1080p/60fpsで3チャンネル(録画時は2チャンネル)に同時配信可能。複数のサービスへ同時配信できるほか、バックアップ用として同じサービスに別アカウントで配信することもできる。

本体背面

本体の構成

 コンパクトさも特徴で、本体サイズは145×100×42mm(幅×奥行×高さ)。重量は465g。給電用のUSB Type-Cポートを2ポート備えており、ACアダプターとモバイルバッテリーのように2系統の電源を同時接続して冗長化できる。9月以降にはモバイルバッテリーケースを発売予定としている。なお、LiveShell Wには本体用の専用キャリーケースが付属する。

モバイルバッテリーケースを接続したところ

専用キャリーケース

スマホやPCのブラウザーからエフェクトなどを操作

 同じネットワークに接続したスマートフォンやPCのブラウザーから利用できる配信設定ウェブアプリ「LiveShell Studio」で、エフェクトなどの操作ができる。映像切替(カット/ミックス/ワイプ)、ピクチャ・イン・ピクチャー、テロップ、クロマキー合成といった映像効果の利用のほか、音声効果の利用、配信先の設定が行える。

 エフェクトの操作は本体でも行え、秋以降のアップデートで予定されている「メモリーボタン」機能により、事前に設定した画面レイアウトを簡単に呼び出せるようになるとしている。

LiveShell Studio

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LiveShell W 紹介動画

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