これまでTwitterで「ジャンボタニシの卵」や「集合体恐怖症」が食べ物枠としてトレンド入りしたことがあるのだろうか? まあ、ワンチャン「集合体恐怖症」はタピオカ辺りであったかもしれない。
が、「ジャンボタニシの卵」はきっと史上初だろう。そんなある種の偉業を成し遂げてしまったのが、スタバの新作スイーツ「クリームパイ ブルーベリー&ココア」。名前はめっちゃ美味しそう!
・異彩
ということで、とりあえず近所の店舗に。Twitterでも絶賛トレンド入り中。大いに話題になっているタイミングだ。
絶対みんな気になるだろう。売切れててもおかしくは無いが……
あぁ、あれか。実物は初見だったが、遠目にも一発でわかる。放ってる雰囲気が違うんだよな。まさに “異彩を放つ” という言葉を具現化したかのごとき。
お値段は1個300円。残り2個でギリギリだったもよう。
・ジャンボタニシの卵
無事ゲットしてきたのがこちら。
なるほど。確かにこれは、そういうビジュアルですね。
裏はこんな感じ。
こげ茶~黒な感じのパイ生地に、ブルーベリーっぽいパープルなクリーム。そして全ての元凶となった無数のピンクの謎の玉というデザイン。公式HPによると、この玉は「ストロベリーパウダー入りのパールチョコ」だとか。
ためしに本体を真っ二つにしてみたのがこちら。
生地がなかなか切れず潰れてしまったが、どうやらクリームの中心部分には、ブルーベリーのジャムだかフィリング的なモノが仕込まれていたようだ。
食べてみると、しっとり感あるココア風味な生地と、フワッとしたブルーベリーのクリーム&少し味が濃いフィリング的な部位の相性が最高だ!
そしてビジュアル的には諸悪の根源だったパールチョコも、味と食感的にはイイ感じのアクセントになっており、パイとしての評価は非常に高いと思う! 味だけ見れば。
・どうすればよかったのか?
やはり問題はビジュアル。個人的にはジャンボタニシの卵でも全然イイと思う。それに、ぶっちゃけジャンボタニシの卵に似ていなければ、ここまでバズることも無かっただろう。
スタバといえばオサレ感。ブランドのイメージ的に、この反響は意図したものではなさそうだが、結果だけ見れば成功なのでは?
とはいえ私は田舎の野育ち。子供の頃にジャンボタニシの卵で遊んだこともあるため、このビジュアルにも人一倍寛容だ。
しかしトレンドには「集合体恐怖症」までも入っていることから、この「クリームパイ ブルーベリー&ココア」が、NGな人にはとことんNGな領域に至ってしまっている可能性も否定できない。
では、ウマさを損なわず、ジャンボタニシの卵や集合体恐怖症を回避するために、どんなビジュアルにすればよかったのか……?
・卵を埋め込む提案
そこで思いついたのがこうだ! まず卵、もとい、パールチョコがついた部位をカット。
これだけでもだいぶいい感じになったな。上ではわかりづらかった、クリームの中心部に注入されているフィリング的なモノが良く見える。
ちなみにカットしたパールチョコはこちら。こうして見ると、マジでいよいよなビジュアルだ!
見た目はアレだが、でもこの部分のウマさはガチ! カットしたままではウマさが2割位減る。ということで……
こうだ!
カットした状態から変わってないじゃんって? そう見えたなら大成功。実はこちら、両サイドのクリームを少しほじり出し、そこにパールチョコを埋没させ、ほじり出したクリームで蓋をしたもの。
要は、外に出ているとビジュアルがアウト気味になるピンクのパールチョコを、中に入れて見えなくしたのだ。食った感じは一緒。ウマさそのままに、ビジュアルだけ変えたのだ。
ということで、いかがだろう。お手製なので雑な仕上げだが、脱ジャンボタニシの卵の方法としてはイイ感じなのでは? まあでも、ここまで来たら開き直ってジャンボタニシの卵に乗っかった方が、更なるバズに繋がりそうな気もするけど。
参考リンク:スターバックスコーヒー
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.