打倒Amazonの「Shopify」が従業員の10%をクビに、巣ごもり需要後退で業績に暗雲

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by Open Grid Scheduler / Grid Engine

Amazonの対抗馬」とも評されるカナダの多国籍eコマース企業・Shopifyが、同社の従業員の10%に相当する約1000人を解雇することが分かりました。

Changes to Shopify’s team
https://news.shopify.com/changes-to-shopifys-team

Shopify Says It Will Lay Off 10% of Workers, Sending Shares Lower – WSJ
https://www.wsj.com/articles/shopify-to-lay-off-10-of-workers-in-broad-shake-up-11658839047

ShopifyのCEOを務めるTobi Lütke氏は、2022年7月26日の発表の中で「私たちは調整しなければならなくなりました。その結果、何人かの方とお別れしなければならず、そのことについて深くお詫び申し上げます」と述べて、人員整理を行うことを明らかにしました。

Lütke氏は解雇の理由について、「パンデミック以前は、eコマースの成長は安定的で予測可能でしたが、パンデミックにより急成長しました。これが一時的なものか、新たな常態となるのかは分かりませんでしたが、私たちは5年先、あるいは10年先まで永続的に飛躍することに賭けました。今となっては、この賭けが報われなかったことは明らかです」と述べて、eコマース業界の急成長に関する見通しと、それを見越して事業を拡大した判断が誤りだったことが原因であると説明しています。

以下は、Lütke氏がアメリカ国勢調査局のデータを元に示したeコマース業界の成長率のグラフです。ロックダウンに伴う巣ごもり需要によりeコマースの売上は2020年以降急増しましたが、2022年に入ってからはインフレや景気後退への懸念などからアメリカ経済全体が先行き不透明な状態になり、eコマース業界も後退を余儀なくされました。

by US Census Bureau

Shopifyは、解雇する従業員数を明らかにしていませんが、ウォール・ストリート・ジャーナルは全従業員の10%に当たる1000人の人員が削減されると報じています。

伝えられるところによると、、Shopifyの年間収益成長率は2020年に86%、2021年に57%を記録し同年の売上は約46億ドル(約6300億円)に達したとのこと。これを受けて、同社は従業員数を2016年の1900人から2021年には約1万人へと大きく増やしましたが、2022年に入ってからは成長の鈍化と軟調な業績などにより株価がピーク時から80%以上下落していました。

解雇について従業員に陳謝したLütke氏は、退職者に対して退職金の支払いや医療給付の延長、再就職支援サービスの提供を行うことを約束しました。

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2022年07月27日 16時00分00秒 in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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