湯葉が食べたい……
ある日、ふとそんなことを思った。しかし、湯葉なんて京都にでも住んでいなければなかなか手に入るものではない。お取り寄せするにしてもちょっとお高いしな~。
ショッピングサイトの画面をそっと閉じようとした瞬間、目に飛び込んできたのは「豆乳さえあれば湯葉が作れる」という情報。
あ~、こういう「〇〇だけで作る」系のレシピってよくあるよね。でも、いざ開いてみたら細々した調味料が必要だったりして「『だけ」じゃないんかーい!!』ってツッコみたくなるんだよな。まあ、一応確認してみるか……
……あれ? なんかマジで豆乳だけで湯葉が作れるっぽいぞ???
・超簡単!!
うおおおおマジか!! 爆発寸前だった湯葉欲に任せ、1Lの豆乳を購入。ちょっと気合を入れすぎちゃったかな……
まあ、せっかくなので1Lの豆乳から何枚の湯葉ができるのかも検証してみよう。
ちなみに、購入する豆乳は必ず無調整のものを選ばないと上手に作れないことがあるらしい。もしこの記事を読んで「作ってみたい!」と思った方がいたら、そこだけ注意してほしい。
それでは、さっそく調理を開始しよう! まずはボウルに浸す用の豆乳をちょっとだけ注いで……
フライパンに豆乳を入れ、沸騰させないように弱火~中火で温める。
薄い膜が張ってきたら……
それをそっと箸ですくって……
完成!! 先ほどの浸す用の豆乳に入れておこう。あとは、フライパンから豆乳がなくなるまでこれをひたすら繰り返す。
あまりに簡単すぎてなんだか拍子抜けしちゃったな……湯葉作りに対するハードルが一気に下がったような気がする。
しかし、すくい上げる時に破れてしまったりキュッとまとまってしまったりして、どうしてもお店の商品と同じように薄いシート状にすることはできなかった。
なるほど……市販の湯葉がいいお値段なのは、綺麗に作るには相応の技術が必要だからなのかな。こんな繊細な食べ物を扱うんだもんな、納得である。
・ハンパない満足度
ひたすら作業を繰り返すこと約1時間。1Lの豆乳がフライパンの上から消える頃には、38枚の湯葉が完成していた。
豆乳の量の割には少なめの枚数かな? と思ったけれど、1枚当たりの直径がフライパンの大きさと同じ約25cmと考えると妥当な量だと言えるだろう。
さっそく皿に盛り付けてみた。ふむ、初めてにしてはそれっぽくできたんじゃないか? さっそく頬張ってみると……
湯葉だ~~~~!!!!!
食べたかった湯葉の味がそこにはあった。特濃の豆乳を使用したからなのか、とっても濃厚でまろやかな味わいが口いっぱいに広がっていく!!
先述したようにほとんどがすくい上げる時に1口サイズにまとまってしまったのだが、咀嚼しているうちにどんどんほぐれていって湯葉特有の柔らかな食感もしっかり味わうことができた。元々のサイズが大きめなので、食べ応えも抜群だ!!
・リピート必須
上の写真は早く食べたすぎて撮影を焦り、大ブレした醤油つきの湯葉である。
ちゃんと仕事しろ過去の自分、と後からスマホの画像フォルダを見返して頭を抱えたのだが、冗談抜きにそれくらいおいしかった。
できたての湯葉をたらふく食す。自宅でこんなに贅沢な体験ができてしまっていいのだろうか?
今回筆者が購入した豆乳のお値段は税込298円だったけど、この値段で湯葉が大量に手に入ってしまうなんて……神コスパすぎる。
1度食べたらリピートしたくなってしまうこと間違いなしの手作り湯葉。皆さんにも是非このおいしさを味わってみてほしい!
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.