au通信障害、完全復旧は「7月5日の夕刻」をめどに表明–補償は別途案内へ

CNET Japan

 KDDIは7月4日20時から記者会見を開き、2日未明に発生した大規模な通信障害の進捗を説明した。7月4日16時時点で「ほぼ回復」と発表した障害について、完全復旧のめどは明日7月5日の夕刻と説明した。

 同社によると、現時点で音声通話やデータの通信はほぼ復旧したものの、ネットワークやトラフィックの状態監視を継続しているとのこと。個人および法人ユーザーのサービス利用状況を判断したうえで、明日5日の夕刻をめどに完全復旧を宣言をすると述べた。同社は障害発生時に伴い最大50%の無線設備の流量制御を実施したが、4日14時51分時点ですべての流量制御を解除したと説明した。

 なお、今回の障害は2021年のNTTドコモや、2018年のソフトバンクの障害に比べて長期化した。この点についてKDDIの担当者は「端末からの接続要求が増えたという点で、(今回の障害は)ドコモの障害と同じ事象。ドコモさんの障害を聞いて、当然弊社でも復旧手順をしっかりと準備していたが、それを作動させても収まらなかった。それに関してはこれからしっかりと検証していきたい。なお、ソフトバンクの障害は輻輳というよりもライセンス期限の問題なので、今回の障害とは事象が違う」と述べた。

 なお、ここ数年の携帯キャリアの通信障害は大規模化している。この指摘に対してKDDI側は「スマートフォンには輻輳を起こしやすい仕様がある」「昔の3G時代にはここまで大きい障害は聞いたことがない。スマートフォンには、オールウェイズオンという形で常に端末が(ネットワークの)システムにアクセスしてくる。これがシステムの輻輳を起こしやすい」と説明した。

 ユーザーへの補償については「現時点は原因究明と再発防止を優先しており、お客様への対応については別途案内する」と表明した。

 (更新中)

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