本記事の内容は「仕事をぶん投げたことに対する言い訳」と言えるかもしれない。その批判は甘んじて受けよう。
ただ、私に言わせれば「事故」である。もし私に悪い点があるとすれば、あのセットを1番最初に注文してしまったことだけだろう。
・恒例のぜんぶ食べる企画
経緯を簡単に説明しておくと、本サイトでは「○○をぜんぶ食べる企画」をよくやっている。たとえば、コメダ珈琲店の新作ケーキだったり、スシローのキャンペーンに登場するお寿司だったり。
対象の全メニューを自分の舌で確かめることで、読者のみなさんにオススメを伝える目的で実施することが多い。今回もまた、私は珈琲館のモーニング5種を全制覇しようとした。
「もっと評価されていい」との声もある珈琲館。そのモーニングは上の通りで、パッと見たところ特に変わった点はない。強いて言うなら、ホットケーキセット(780円)だろうか。よし、全制覇の1発目はコレにしよう!
──と軽い気持ちで頼んだのが失敗だった。次の日、私は「今度はホットドッグでも制覇するか」と思って入店するのだが……。
いざ店員さんが注文を聞きに来ると、「ホット」のあとに「ドッグ」と続かず、口が勝手に動いて「ケーキ」と言ってしまうのである。
不思議で仕方がない。こんなことを言うのはアレだが、ホットケーキ自体を死ぬほど美味いと思っているわけではない。また、特に珍しいホットケーキではなく、昔からある “ザ・定番” のスタイル。
むしろ見た目は地味で、プレートにはホットケーキのほかホイップクリームとミニコーヒーゼリーが乗っているのみ。彩り的にはやや物足りないと言えなくもないのだが……それだけに安心感がすごい。
落ち着く味&たたずまいと言おうか。シンプルだからこそ味わえる贅沢と言おうか。とにかく、そのホットケーキで始める1日が最高すぎたのだ。
・不可抗力
言ってみれば、逆トラウマ。以降、珈琲館に入店すると、私の脳内では自動でフラッシュバックされる。ホットケーキにシロップをたっぷり絡め、コーヒーで流し込む画(絵)が。
必然的に入店2秒でホットケーキの口になってしまうため、なかなか他のメニューに踏み込めないのである。
このような経緯があり、珈琲館のモーニング全制覇企画は遅々として進まず。すごろくで「1回休み」を何度も食らったかのように、私はホットケーキの目から一向に動けない。動く気がないのではない。動けないのだ。
つまるところ、それほどまでに珈琲館のホットケーキモーニング沼は深いから、みなさんお気をつけいただきたい。
──以上、沼に沈みながらの報告でした。