株式会社ゼネテックは、東日本大震災から満11年を迎えた3月11日に発表した方針に沿って、災害時位置情報受信アプリ「ココダヨ」の売上の一部を、公益社団法人ハタチ基金に寄付を行い、2022年5月30日に贈呈式を行った。
■災害時、一人でも多くの方を守りたい
ゼネテックでは、阪神・淡路大震災や東日本大震災をきっかけに、「災害時、一人でも多くの方を守りたい」との思いを強め、家族や大切な人の安心を支えるスマートフォンアプリ「ココダヨ」を開発。2015年9月よりサービスを開始した。
「ココダヨ」は、災害時の警報に連動し、スマホによる通信が困難になる前に、登録メンバーの位置情報を自動で共有。また、平常時には、子供や高齢者の見守りアプリとしても活用できる。リリース以来、継続的なユーザビリティの向上に取り組んできた結果、累計ダウンロードは75万件を突破、また利用継続率は約98%と、ユーザーから高い評価を得ている。
ユーザーや取引先の高い評価を得た結果、ココダヨ事業は着実に成長し、一昨年度、初めて通期黒字化を果たした。これを機に、大切な人の安心への「想い」である利用料を寄付することで、少しでも復興支援活動に貢献できればと考えた。
支援活動を行っているさまざまな団体のなかで、20年間という長期に渡り被災地の子供を支援することを掲げているハタチ基金の活動に、災害時における「家族」の位置共有、「子供の見守り」を提供価値の一つとする「ココダヨ」との共通の想いを感じ、売上金の約1%を寄付することとした。
株式会社ゼネテック 代表取締役社長 上野憲二氏は、「ココダヨ」の今後について、
『「豪雨で土砂災害が起こって、そこにいるかいないかがわからない」という事態だと、助けられないことになります。これからは益々、高齢化社会になりますので、一人暮らしの人が多くなります。いろいろなセンサーを組み合わせると、居場所がわかって、どういう状態かもわかります。地域住民が高齢者を助ける手助けになればと考えております。』と語った。
ゼネテックは今後もココダヨサービスにおけるさらなる挑戦を通じて、一人でも多くの人に「安心・安全」を提供することで、誰もが安心して暮らせる、持続可能な社会の発展と成長に貢献していくとしている。
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