血糖値もスマートデバイスが知らせてくれる時代。「FreeStyle Libre 3」で正しく血糖値管理を

GIZMODO

インスリン分泌能力が低いといわれている日本人にとって、糖尿病は非常に身近な病気です。糖尿病は少しずつ進行していき、腎機能不全や心筋梗塞、脳梗塞、網膜症などの合併症を引き起こしやすくなるというのはご存知のとおり。近年も患者と予備軍はじわじわ増え続けていますし、正しい血糖値管理は肥満体の人でなくても無視できないヘルスケアです。

糖尿病や心疾患患者のための医薬品、治療・診断機器を製造販売しているAbbott(アボット)は、同社の糖尿病患者向け連続血糖測定器(CGM)システム「FreeStyle Libre 3」が、このたび米国食品医薬品局(FDA)の認可を取得したと発表しました。

従来機器よりイージーな血糖値測定が可能

FreeStyle Libre 3は身体に貼り付けるセンサーと、タッチスクリーンを採用したリーダーから成るCGMです。他の機器のように指先に刺し傷をつけなくても、500円玉をちょっと大きくしたくらいのセンサーを患者自身が腕などに貼ることで血糖値計測ができます。

[embedded content]
Video: Abbott / YouTube

最長14日間(2週間)にわたってグルコースデータを収集し、測定情報はリーダーをセンサーに近づけることで転送。リーダーには情報がグラフで表示されるとともに、90日間の測定データが保存され、血糖変動をわかりやすく可視化してくれるわけです。さらにこのリーダーは、スマホへ1分ごとに情報を送信してデータ管理できるリブレLink機能も備えています。医師はこの測定データに基づいて治療計画を組み立てたり、適切な経口薬・インスリン投与量を決定することができます。

FreeStyle Libre 3は、イギリスなど欧州ではかなり前から販売承認を受けていましたが、FDAの認可を受けたことでアメリカでの普及も期待できます。糖尿病患者だけでなく、アスリートでも血糖値管理にFreeStyle Libre 3を活用している例は少なくない模様。食事タイミングや量をスマートデバイスでアシストすることで、身体パフォーマンスを高めることができそうだし、健康寿命を伸ばすことも期待できそう。 健康意識が高い人なら、生活に取り入れてみるのもありかもしれません。

Source: Notebookcheck, Abbott