美味しすぎてずるい。
カルディで何気なく見つけた「フォーガースープの素」という調味料。
これがちょっと信じられないくらい便利で美味しいです。
フォーガースープの素
カルディは知らない食べ物飲み物がたくさん売られているので、買い物に行くというよりも博物館に行くみたいなテンションで利用している。
ある日この「フォーガースープの素」という小瓶を見つけた。100円だった。
万能鶏だし調味料と書かれている。苦手な味だったらもったいないなと思ったけど、このサイズならなんとかなるかと思い買ってきた。
とくにレシピ等なく、お湯に溶かしてできあがり、とだけ書かれている。なにができあがるんだよだから。
量もわからなかったのでササっと数回振ってみた。小さじ半分くらいだろうか。
これにお湯を注いだ瞬間、目の前の霧がさっと晴れたのだ。
深みのある鶏の香りである。ネットによくあるむね肉をゆっくり調理したときに、最後の方に出てくる鳥肉の本気みたいな香り。正直この瞬間に勝利を確信した。
ひとくちすする。
美味しすぎておじいちゃんみたいな顔になっているが、本当にびっくりするほど美味い。上流にケンタッキーフライドチキンがある川、みたいな味だ(もっと言い方ないのか)。鶏を半日じっくり煮込んで作った特製スープですって言われたら僕なら信じちゃうだろう。
グルメライターならばこれを使ってぱぱっとパクチーとかショウガなんかを刻んで最高にうまい料理を作るんだろうけど、僕にはそこらへんの技術とセンスが足りないので昨日の残りのごはん入れた。
うまい。小田和正ならこの一杯で泣かせる曲を書くと思う。
けっして派手な美味さではないのだ。カロリーを感じる食べ物でもない。だがしかし、歴戦の末にたどり着いた飯、そんな味が一瞬でできてしまうのだ。
カルディのフォーガースープの素、恐ろしい子。これは反則勝ちだと思いますよ。