みんな元気セヨ! 最近、BTSなどのK-POPアイドルの影響で日本でも流行りつつある「MBTI」。当編集部でも検査していたように、16種類に人の性格を分けてくれる検査だ。
韓国でも3年前までは知る人ぞ知る検査だったが、今では自己紹介に検査結果を入れることが普通になったくらい常識となった。
今回はそんなMBTIについて、そして韓国ではどう使われているかについて解説したい。
・意外と長い歴史
MBTIはMyers-Briggs-Type Indicatorの略で、Isabel B. Myersとその母、Katharine C. Briggsが1944年に開発したものだ。
第二世界大戦時に女性たちが徴兵された男性たちの代わりに社会活動をするようになり、16種類でタイプを分けて適切な職に就かせる目的で作られたものらしい。
意外と歴史深い検査なのだ。
・性格タイプは16種類
今韓国と日本で流行っている「16Personalities」では、正式なMBTIではなく、MBTIに似た簡易的な検査を受けられる。
検査を受けたことある人はアルファベット4文字+1文字の結果を見たことあると思うが、それらについて説明しよう。なお、以下の内容はMBTIに関するいくつかの論文を私なりに噛み砕いたものなので、もっと詳しく知りたい人は各自調べていただければ幸いだ。
・E と I
まずは最初に来る E か I。こちらはエネルギーの方向性を意味する。
E=外向型。自分の感情や知識を外部に表出することで原動力を得る。活動的で積極的。幅広い対人関係を持つことが多い。
I=内向型。自分の内側の深みを増すことで原動力を得る。静かで慎重。深い対人関係を持つことが多い。
・S と N
S と N は認識機能を意味する。
S=感覚型。五感と経験に依存する。現実主義者。実際の経験に基づき、「今」に焦点を置いて仕事をする。
N=直観型。直感やインスピレーションに依存する。理想主義者。アイデアを重視し、未来志向的な仕事をする。
・T と F
T と F は判断機能。
T=思考型。業務中心タイプ。真実と事実に興味を持つ。正しい、正しくないで判断する。論理的、分析的で原理と原則を大事にする。
F=感情型。人間関係中心タイプ。人との関係に興味を持ち、良い、悪いで判断する。道徳、意味、影響を重視し、協調、共感を好む。
・J と P
J と P は対処、生活様式。
J=判断型。明らかな目的と方向性を好み、計画的で期限を厳重する。整理整頓が得意で迅速な対応ができる。
P=認識型。流動的な目的と方向性を好み、自律的で裁量で日程を変更できる。状況に応じて決断を保留することも。
・組み合わせで16種類に
こうやって8つのアルファベットの組み合わせで、16種類の性格タイプが決められる。
・ちなみに私は
ちなみに私の検査結果はESTJ(幹部)だった。外向的で経験と事実に基づいて物事を計画して進めるタイプらしい。
だが、4年前にも私は同サイトで検査したことがあり、その時の結果はENFP(広報運動家)だった。そして2年前韓国で流行り出した頃の検査結果はENTP(討論者)だった。
ENFP(広報運動家)→ ENTP(討論者)→ ESTJ(幹部)と “E” 以外は4年前と比べたら全部変わってしまった。確かにここ4年間は私の人生で激動の4年間ではあったが、そこまで私自身は変わった感覚がない……。
・韓国では今
今韓国では、このMBTIが血液型で性格を当てる謎のやつ(日本と韓国でしかやってないと言われている)の完全なる代替となっている。
例えば、普段初見さんとも問題なく話せる人などは「お前絶対 “E” だろ⁇」とか、
「あの人 “E” だと思ったのに “I” だった! 意外じゃない⁇」
「私 “ENFP” だけど、お見合いの人 “ISTJ” だって。最悪。絶対合わない」
……と、比較的若い世代では、むかし血液型でやっていたようなことをMBTIでするようになっている。
・テレビでも、商品にも
さらに、韓国のテレビでは、MBTIで比較的すぐわかりやすい “E” と “I” で芸能人を分けて反応を見る番組をやっていたり、MBTIのアルファベットとその特徴っぽい文章が書いてあるビールまで発売されたりしている。
また、これはネットの噂にすぎないかもしれないが、某企業では「対人業務が多いので I の人は採用しない」との採用条件もあったらしい。言ってしまえば行くとこまで行ってしまったのだ。
・本気にはなさらず
記事の序盤でも書いたが、16Personalitiesで受けられる検査は簡易的なものである。正式なMBTI検査は日本MBTI協会を通して受けられる。
お互いの性格をこれで把握するのもいいが、楽しむ程度にしておき、本気にはならないようにしよう。「みんなちがって、みんないい」その通りだ。それでは読んでくれてカムサハムニダ!
参考リンク:16Personalities、日本MBTI協会、MBTI(英語 / PDF)
執筆:すんぴょんす
Photo:RocketNews24.