気候が完全に夏じみてきている今日この頃。2022年5月24日から、全国のデニーズにて新作のレモンデザート6品の提供が始まった。蒸し暑くなってくると、レモンの魅力が急速に増してくるものなぁ。
このタイミングでのレモン系スイーツの投入は、完全にその辺の需要をわかっているムーヴ! さっそく食べてみることに。その結果、サンデーがぶっちぎりで優勝していた。
・6品
レモン系6品の内訳は以下の通り。価格は全て税込みだ。
・「陽だまりレモンのザ・サンデー(890円)」
・「陽だまりレモンのミニパルフェ(480円)」
・「フレンチトーストのちょこっとレモンパルフェ(390円)」
・「はちみつレモンとチーズの自家製ガレット(790円)」
・「レモンとチーズクリームのパンケーキ(650円)」
・「レモンのゼリー仕立て(280円)」
全て……はボリューム的に厳しいので、この中からいくつか選んでレビューしようと思う。デニーズのスイーツは、メニューにその商品を構成する食材のデータが掲載されている。
それを参考に、完全に上位互換が存在するようなものは外し、何か固有の要素を持つものだけを選ぶことに。その結果残ったのは、サンデー、ガレット、そしてパンケーキの3品。
・陽だまりレモンのザ・サンデー
ということで、さっそく本命から紹介してしまおう。今回のフェアは、コイツがぶっちぎりで最強だ。食べ易さ、レモン感、総合的なウマさ等、全方面で頭ひとつ抜けている。迷ったら問答無用でこれ。
上から下までひたすらにレモンまみれなこのサンデー。どんなに激しいレモン欲求も、パーフェクトに満たしてくれるだろう。
個人的に最も評価したいポイントは、「ちゃんと酸っぱい」という所。レモン系スイーツで許せないのは、レモンなのに全く酸っぱくないというパターン。
レモンを起用したからには、甘さよりもレモン特有の爽やかな酸っぱさに勝っていて欲しい。レモン的な香りをまとっただけの、甘ったるいナニかはNG。せやろ?
しかし、酸味が強すぎるとそれはそれで問題もあろう。ということでバランスが重要なわけだが、このサンデーはその辺が良くできている。
まずトップに据えられたレモンソルベと、レモンチーズアイス。この2つが酸味強めでグッド! ひとくちめから強めのレモンで殴るスタイルだ。
しかし、そのままガシガシとレモンで殴られ続けると、いくら酸味が欲しいとは言っても厳しいものがある。それを見越してか、すぐ下には甘さ強めでまったり感のあるレモンカードとレモンチーズクリーム。
巧みな緩急で限界突破しないよう酸味をコントロールしている。途中からはナタデココやカットフレンチトーストも仕込まれており、食感的にもバラエティ豊か。
酸味のおかげか、食べていて重たい感じが全くしない。ボリュームも言うほどではないので、誰でも容易く食べられるだろう。非常に完成度が高い! 優勝はこいつで決まりだ。
・ガレットとパンケーキ
初手で最良のものを出してしまったが、ガレットとパンケーキもけして悪くは無い。まずはガレットから。
酸味の強いレモンシーズアイスが上に。シロップ漬けレモンと、レモンカード、レモンソースが添えられている。中身はレモンチーズクリーム。生地以外は全てサンデーにも実装されているものだ。
レモンチーズアイスがレモン感の主力と言った感じ。バナナが入っているためか、全体的にマイルドで甘めな仕様。グラノーラの食感はアリ。ただ、個人的にはもう少し全体的に瑞々しさが欲しかったかもしれない。
そしてパンケーキ。
パンケーキ1枚につき、シロップ漬けレモンが1枚。そしてレモンチーズクリームとレモンチーズアイス。ほぼガレットの生地がパンケーキになったような感じだ。
どちらを選ぶかとなれば、そこは生地と食感の好みが全てだと思う。ハードコアレモニストだと少し物足りないかも。どちらも、ちょっとだけレモンな気分の人向けかなって。
ということで、デニーズの新作レモンスイーツ。マジでサンデー1択だと思う。どうしてもボリュームを少な目にというのであれば、素材的に安定感がありそうなのは「陽だまりレモンのミニパルフェ(480円)」だろうか。
「フレンチトーストのちょこっとレモンパルフェ(390円)」もボリュームは控えめだが、フレンチトースト生地はレモン感を大きく抑制する効果があると、サンデーを食べていて感じた。
その辺りのバランスがどうなっているかわからないので何とも。まあ美味しいとは思うけれど。なお、テイクアウト用のパフェにも「レモンのパルフェ」が実装されている。
宅配サービスを利用してのデリバリーも可能なので、ご自宅派はこちらを試してみてもいいかもしれない。