Googleは、次期モバイルOS「Android 13」の標準機能として、点字ディスプレイを接続可能にすると発表した。スマートフォンを使う視覚障害者の、アクセシビリティ改善が目的。
点字ディスプレイとは、複数の小さな突起を出すメカニズムにより、点字を“表示”できる周辺機器。PCやスマートフォンに接続して使う。入力されたテキスト情報を点字に変換するので、目の不自由な人でもPCなどの表示情報を触れて把握できる。
点字ディスプレイ(手前)の例(出典:Elizabeth Woolner氏、Unsplash)
Androidデバイスでは、以前から「BrailleBack」というアプリを使えば点字ディスプレイを使用できる。ただし、標準提供されているアプリでないため、ユーザーが自分でダウンロードしてインストールする必要があった。
Googleはこの状況を改善しようと、Android 13で点字ディスプレイを標準サポートする。
さらに、Androidのテキスト読み上げ機能「TalkBack」を機能強化し、各種操作もボタンで実行できるようにする。ナビゲーション用のショートカットも増やし、スクロール操作、文字や単語、行の選択、設定、編集、コピー&ペーストなども実行可能とする。
これら新機能は、数週間後に提供開始するAndroid 13の次回ベータ版から使える。