最近すっかり暑くなってきて、コーラの美味い季節になってきた。炎天下で火照った体にコーラ、トレーニング後の汗ばむ体にコーラ、あぁ……考えるだけで気持ちいい。
──と思っていたら、午前2時に飲むのを想定して作られたコーラ『OFF COLA-am2:00』なるものが世の中にあるらしい。午前2時に合わせて作られたコーラ? いやいやコーラは暑い中喉カラッカラにして飲んだほうが絶対美味いやろ!
こうなったら、対決させて比較するしかねぇ! 2時に飲む『OFF COLA』と、俺の考える最高の瞬間に飲む『OFF COLA』のどっちが美味いかを。
・こだわりが強く感じれるクラフトコーラ
今回紹介する『OFF COLA』を作っているのは、ライフスタイルブランド「CityCamp」だ。同ブランドは「都市とキャンプのカルチャーを融合させた空間・音楽・ファッション・飲み物をつくる」と謳(うた)っており、公式サイトを見たところ、色々オシャレなことをやっているらしい。
そんなCityCampが生み出した『OFF COLA』は、午前2時用以外にも午後6時用もある。値段はどちらも税込み2500円。加えて、どちらもコーラシロップなので、ソーダで割って飲む形となる。なお、1本あたり11〜12杯のコーラが楽しめるそうだ。
また面白いポイントとしては、販売時間にもこだわっていること。『OFF COLA』を飲むのに適した時間に合わせて、午前2時から午前3時あるいは午後6時から午後7時にしか購入することができない。
ここまでこだわっている商品を午前2時以外に飲むのはなんか失礼な気がするが、コーラは絶対あっつい中飲むほうが美味いんだよ!
・成分チェック
では、クラフトコーラを楽しむ時の嗜(たしな)み。成分チェックを始めよう。
見た限り、特徴の1つはトンカであろう。トンカとはバニラに似た香りがする豆のことで、スイーツに入れたりすることもあるらしい。
加えて砂糖にはきび砂糖を使用しており、トンカと合わせてより深いコクが期待できる。読んで想像するだけで楽しい。クラフトコーラがオモロイのはこういうとこなんよ。
・実飲の前に
天気は晴れ、温度は24度。ほどよい暑さでコーラも美味くなる。いざ実飲! の前にコーラがさらに美味くなる魔法「運動」をいっちょやったりますか。めちゃくちゃ長い坂を全力で走り切って、コーラをグイッとこれでいこう。
これでもトレーニングを3年やってきてますから、坂を全力で走るなんか余裕なんすよ。皆見ててください、じゃあいってきまーす。
10分後
二度と走りたくねぇ。誰? 坂走っても余裕とか言うてた人。最後の方誰かこっそりおもりつけてきたやろ、それくらい足重くなったぞ。しかし、この後のコーラは絶対美味い。
・見た目にもスパイスが分かる
『OFF COLA』を開封したら、爽やかな香りが広がった。漢方やスパイスのような匂いは強いが、キツイと感じるほどではない。むしろアロマのような落ち着く感じもある。
よく見ると、カラメル色の原液からはスパイスの粒をたくさん確認できる。そこに炭酸水を入れると、キレイな山吹色(やまぶきいろ)になった。
さぁこのカラッカラな肉体に、コーラをぶちこんでサイッコーに気持ちよくなっちゃいますか。
・実飲
芳醇(ほうじゅん)なスパイスの香りと強烈な炭酸が、乾いた体に流れ込んでくる。細胞の1つ1つがコーラの到来を待ち望んでいたようで最高に美味い。
飲んで感じた『OFF COLA』の特徴は、濃厚なコクと上品な刺激だろう。ひと口飲めば深みのある甘さが広がる。その後スパイス達がトゲトゲしい刺激ではなく、味にバリエーションを持たせる的確な刺激を与えてくれた。
おいおい、この美味さを深夜に飲むだけで超えれるのか? 絶対こっちの方が美味いね。
・深夜2時に飲んでみた
昼から12時間以上が経過して深夜2時。眠い目をこすりながら『OFF COLA』を作ってベランダに出た。
深夜2時に飲んだだけで感じるものが変わるのだろうか? 半信半疑で筆者はコーラを口に運んだ。
なるほど……確かにこれは美味い。厳密に言うなら環境が変わってより美味く感じる。深夜の気温や風、どこかを走る車の音やまだ起きている住民の笑い声。どれが決め手かはわからないが、深夜の雰囲気がより美味しくさせているのだろう。
うまあああい! って叫ぶような美味さじゃなくて、あぁ……美味しいなって思える落ち着いた美味しさをくれた。普通のコーラじゃできない面白い体験ができたと思う。
・比較結果は
どっちもめちゃくちゃ美味しかったが、OFF COLAのパワーを1番引き出して、より質の高い “美味しい” を出したのは深夜コーラだった。
昼に飲んだコーラもとても良かったが、深夜にあの雰囲気の中飲むコーラは唯一無二の体験で、言葉では何とも言い表せないような気持ちのいい時間をくれた。
俺の思う最高のコーラを飲む瞬間が負けたのはちょっと悔しいが、それくらい完成度が高かったってことだろう。それにしてもマジで不思議で面白い時間だったな……また絶対やろう。