2022年春アニメ中盤、5話以上放送された時点でオススメの新作6選 / 本命「SPY×FAMILY」と同じくらい私が毎週楽しみにしてる作品がこれ

ロケットニュース24

2022年春アニメは70作品以上! って、いくらなんでも多いだろ。さすがに全部は見なくていいかな……。と思いながら見てたら、うっかり放送・配信されている作品を制覇してしまった

どんだけ暇なんじゃ我……ってことはさて置き、せっかくなので、5話以上放送された現段階でのオススメの新作アニメ6選を言いたい。なお、面白くとも続編ものは除外しているのでご理解いただけると幸いだ。

・SPY×FAMILY

現状面白いだけでなく、今後、落ちる気が全くしないのが『SPY×FAMILY』。毎回、確実にラインを越えて次につなげる安定感には信頼がおける。内容としては、スパイが仮の家族を作るというものだが、子供にも嫁にも事情があり、設定にひとひねりあるところに『少年ジャンプ+』感がある。


・阿波連さんははかれない

今期の何も考えず見よう枠。内容は、ぼんやりしてる女子・阿波連さんと友達が欲しい男子・ライドウくんがコミュニケーションを取る話。言葉で説明するとなんで見てるのか分からなくなるほど何もないのだが、逆に何もないからこそぼんやり見られるとも言える。音楽で言うとミニマルミュージックみたいな作品だ

ひと昔前なら、こういう作風の深夜アニメは登場人物全員女子なことが多かったが、『古見さんは、コミュ障です。』しかり、『からかい上手の高木さん』しかり、男女のコミュニケーションを描いたものが増えていることに時代の変化を感じたり感じなかったりする。


・アオアシ

競技系のアニメが凄く良いのは明確な結果が出ること。名作スポーツアニメは、すべからくその結果がドラマとなってストーリーに大きなうねりを与える。1話時点からすでにそのうねりが始まっているようなワクワクが感じられるのが『アオアシ』だ。

愛媛県のサッカー小僧・青井葦人(あおいあしと)が、キャプ翼のロベルト・本郷みたいなオッサンと出会う1話。言うまでもなく元有名選手であり、この時点でこのオッサンのクラブに入るだろうことは容易に予想できるのだが、それでも実際にテストで同期が出てくるとワクワクが止まらない。元サッカー部の友達も「面白い」と言っていた


・トモダチゲーム

親友グループ4人が謎のゲームに巻き込まれる『トモダチゲーム』。いわゆるデスゲーム系で手垢がついた設定だし、ゲームを仕切っているのは明らかに人間でいまいち怖さが足りなかったり、全然期待していなかったのだが、これが意外と見始めると面白い

個人的な感想を言わせてもらうと、他のデスゲームほど頭を使わないのが軽やかに見られる要因のように思う。謎はあるのだが、クオリティーがガチすぎないため、それについて考察しようというほど気にならないのだ。

なおかつ、主人公たちはちょうど良い感じにムカつくヤツの集まり。その結果、毎週見ていると、主人公グループの絶望する顔が面白く見えてくる。今週は誰が絶望するんだろう? ワクワク! それくらいの湯加減で何も考えずに見ることができる。正直、全員不幸になって欲しい。


・ヒーラー・ガール

歌で病気やケガを治す「音声医学」が確立されている世界。歌うことで医療行為を行う職業・ヒーラーの見習い3人組が繰り広げるドタバタな日常を描く作品。

1話を見た時はピースフルな日常感と『うる星やつら』みたいなドタバタ劇の融合にP.A.WORKS作品かと思ったのだが、アニメーション制作は「Studio 3Hz」というスタジオなようだ。以前の作品には『天体のメソッド』『フリップフラッパーズ』などがある。が、それを知った上でも、個人的には良い時のP.A.WORKSみたいな作品だと思う


・サマータイムレンダ

ガチ感のある作品で1番注目しているのが『サマータイムレンダ』。ループもので、まだ大きな謎の断片が少しずつ提示されている段階だが、舞台設定が真夏の和歌山の海沿いなのが良い。

謎と白昼夢みたいな光景のマリアージュは、さながら「ひぐらしのなく頃に」×「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」という感じ。最終的に名作になるかはまだ分からないが、期待度は今期1番かもしれない。


──こう書き出してみると、幅広い層に受け入れられる作品は『SPY×FAMILY』のような気がする。平均点が高い。一方で、ハマればワンチャンありそうなのは『サマータイムレンダ』。すでに25話2クールが発表されているので追いつくなら今のうちだ。

冒頭の通り、70作品以上ある2022年春アニメ。もはや追い切れないという人も多いと思うので、発掘の参考にしていただけると幸いである。

執筆:中澤星児
画像:(C)水あさと/集英社・BILIBILI、©小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会、© 山口ミコト・佐藤友生・講談社/「トモダチゲーム」製作委員会、©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

Source