最近、どうも「だれて」しまっていけない。季節の変わり目にちょっと風邪っぽくなり、それ以降部屋が荒れ放題。通っているヨガもご無沙汰だ。ヨガ行き始めの「人生変えるわ!」というモチベーション、あの感じはどこへ行ったのだろう。
だからといって、そうそう叱ってくれる人が大人にはいないのだった。大人はかわいそうですね。そこで自身に活を入れるために、ちょっとした試練をカンフル剤代わりに課してみることにした。テレビなどで見ていて、一回どんなものか試してみたいと思っていた罰ゲーム。あれを日常に取り入れるのはどうだろう。
しかしあくまで、ちょっとした試練だ。ちょっとした罰をカジュアルにやってみました。
※2005年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
罪その1:寝坊
ただでさえ低血圧で起きられない体。ここ最近の寒さと、最近買ったニトリの羽毛布団のおかげで、布団からなかなか出られない。で、今日も出発ぎりぎりに起床である。
むーん……。ベッドの上に起き直ってからでも、そこから立ち上がるまでに30分はかかっている。
だめだ!こんなことではだめだ!
上の写真は実際に起き抜けのところを自分撮りしてみたものだが、今写真にキャプションをつけながらも、腹が立ってきてしょうがない。私は自転周期が243日ある金星の生まれか?
罰その1:わさびたっぷり寿司
そこではい、乙幡、アウトー。罰ゲームです。買って来た巻き寿司を自分で広げる。
「わさび巻き」というものが存在するくらいなので、けっして無茶なことではない。しかしひとりでセッティングしたこのわさび巻き、グルメ気分で食べるにはちとつらい。しかしつらくなければいけないのだ今日は。
わからないなりにいきなりかぶりついたところ。(マウスオーバーで動きあり)
わさびをこんなに一度に大量にとったことはない。よって、いくつか新しい発見があった。
・口に入った時点ではそんなにショックはない。
・大丈夫だ、はははと笑うと、その呼吸により香気が鮮やかに迫ってくる。
・その後は大変だ。上を下をの大騒ぎだ。
・どうも買い置きのチューブわさびの賞味期限が切れている。
もう寝坊するまい。残りをお茶漬けにしてかきこみながら、そう心に誓う。
罪その2:カレー焦がした
どうも私は物事にけじめをつけられないほうであり、仕事しながらテレビみたり、本読みながら食事したりと、だらしないこと甚だしい。
一人暮らしによって、その性向、右肩上がりである。食事を温めなおしたりするときも、そのちょっとの時間でパソコンに向かったりするものだから失敗する。カップうどん、5分だと思って油断していると、15分くらい経っていてぶわぶわだったりするのだ。
そして今日も、カレーを焦がした。
鍋洗うのやだなあ。というか予定していたカレーライスがだめになったわけで、そのほうのショックがでかい。こんな方法で自分から一食損してしまうなんて、とてもじゃないが野生動物に顔向けできない。
というわけで今度は屋外での罰執行の様子をお届けしていきます。
罰その2:おたま
公園で おたま取り出す 午後3時
一句詠んでしまったが、おたまだ。昔深夜のバラエティ番組で、罰ゲームとしてこのアイテムが出てきたことを覚えている。これで額をコンコンコンと打つのだ。やられた芸人は痛そうだった。
だが、本当に痛いのか?という疑問も少なからずあった。だって、あの「おたま」だぞ。
まずは自分でコンコンしてみよう。
最初は手心が加わって「なんだこんなものかへへん」と笑っていられたのだが。
もっと!もっと!とたたいていくうちに、ビーンと頭蓋にS波が伝わっていく。
試しに、同行いただいたニフティ古賀さんにもたたいてもらった。
コン!夕暮れ近いビル間の公園に、澄んだ音が響く。響いたあと、じわっと痛い。そして笑いもこみ上げてくる。なぜなら、「おたま」で額をたたき合っているからだ。
テレビでは夢中になってやっているだろうから、芸人さんはこれ、かなり痛いのではないかと思う。「テレビだから力加減してるんでしょ」という代物ではなさそうだ。なので、加減をしらないお子様は真似しないように。おたまは君らにはまだ早い
罪その3:電車に乗り遅れ
ああ!また時間を読み違えた!私はどうも電車の乗車時間を適当に覚えるくせがある。○○駅から△△駅までの時間を実際より少なめに見積もって置こうとする、くせ。
そうすることで何のメリットがあるというのか。ちょっとでも少なく見積もって、「わあけっこう近い」と、ちょっとでも安心したいというのだろうか。
だめだだめだ。いつでも余裕の見積もりを。多い日は安心、と昔から決まっている。
罰その3:大福取り粉吹き競争
いや、競争じゃないのだ。自分との戦いではあるが。でも罰ゲームというよりはやはり競争に使われるのが多い、あれだ。
レッツ!手を使わずに粉吹いて中の大福をくわえよう。できるかな?底抜け脱線ゲーム(古い)のような様相を呈してきた。
うーん、粉は片栗粉でいいんだったか?小麦粉じゃなくていいのか?などいろいろ逡巡するが、目の前に広がる白い世界をとりあえず何とかしないと。ふーふー。
うーん、大福がなかなか顔を出しません。これは一気に顔をうずめるしかないのか?ないか?
意外とそれほど顔を汚さずに取れてしまった。拍子抜けなのでもう一度やろう。せーの。
結論:大勢でやるほうが楽しいのではないか。わさびやおたまといった五感に訴えるものでなく、このように外見の崩れ加減を見たい罰ゲームの場合は、ひとりでやってもしょうがない、と、こういうことが、わかりました。
罪その4:締め切りぎりぎり
やらねばならないことがあるのに遊びに行ったり寝てしまったりすることがあります。それを「逃避行動」といいます。
締め切りぎりぎりにならないと行動を起こさない。これではいけない、早めに原稿を2週分とかあげておいて、その上で余裕持って遊ぼうと思うのだけども、思うのだけども~。
なかなか構想がまとまらないので気分転換しよう、という言い訳であるが、転換しっぱなし。というかそれでは転換にすらなっていない。
これは一番の罪である。よって重罰を課そうではないか。
罰その4:ストッキング引っ張り
これ、見てる分には面白いよね。でも実際やるとどうなんだろうね。というわけで、やってみました公園で。
なんだか、ストッキングを白昼、外気にさらすのはどうも隠微な感じがして落ち着かない。大福狙いで集まっていたハトも、いつの間にかまったくいなくなっている。ハト的にもやばい空間ができているらしい。
……。うーん、かぶってしまうと意外と普通だ。ただ目は開けていられないが。スケスケの布なので呼吸はしっかりできるし、もものところに通したせいか、そんなにきつくない。第一、自分がどう見えているかわからないので心は安らかだ。
古賀さん「なんか朝青龍みたいになってます!」
結論:これも「見た目がすでに罰」系の罰ゲームなので、肉体的には苦痛はない。今これを書きつつ、ひっそりと精神的に痛みを感じないでもない。
罰ゲーム。遠ざけつつも、テレビでみるあれに、ほのかに憧れを抱いてきた。
でもやはりテレビ用はテレビ用だ。罰といっても華やかな場ならではのもの。周りにオーディエンスがいれば喜んでやるだろう。
ひとりでやるには、「おやつ抜き」とか「飲みにいかない」など、地味な罰がよろしいようで。