株式会社ロジクールは、縦型タイプの静音エルゴノミックマウス「LIFT M800」を5月19日に発売する。価格はオープンプライスで、直販のロジクールオンラインストアでの価格は7,700円。
LIFT M800は、クリックボタンなどのある面を水平から57度傾けることで握手するように本体を握れ、自然な手の向きのまま操作できるマウス。手首や腕への負担を軽減し、快適にデスクワークが行なえるとしている。
同社がすでに展開している同タイプのマウス「MX Vertical(MXV1s)」と比べ、傾斜角度はそのままに筐体を約22%小型化し、手が小さいユーザーの手にもフィットする設計とした。グリップ部にはラバー素材を使用し、手が滑りにくい。
加えて、静音クリックボタンを採用したほか、超高速スクロールと精密スクロールを自動で切り替えるSmartWheelも搭載する。
接続方式は2.4GHz無線のLogi BoltおよびBluetoothに対応し、最大3台のデバイスと接続が可能。底面のEasy-Switchボタンで接続先を切り替えられる。専用ユーティリティは新たに「Logicool Options+」となり、ボタンカスタマイズや400~4,000dpiのセンサー解像度調整、複数のPCをコントロールできるFlowをサポートする。
電源は単3形乾電池1本で、電池寿命は最大24カ月。本体色はグラファイト/ペイルグレー/ローズの3色を用意する。サイズは70×71×108mm(幅×奥行き×高さ)、重量は125g(電池含む)。
在宅勤務で身体に不調をきたすユーザーが増加。マウスから改善を
PC周辺機器ではまだマイナーとも言えるエルゴノミックデバイスの分野だが、ロジクールのスイス本社Logitechでは、こういったデバイスの開発を行なう専門チームErgoラボを抱えるなど、非常に注力している分野だという。
Logitechの調査によれば、在宅勤務をしているユーザーのうち70%が、1日の終わりに身体に痛みや不具合を感じており、生産性の低下を招く大きな要因の1つにもなっているという。縦型タイプのエルゴノミックマウスについては、現状その利点があまり認知されていない一方で、一度使い始めるとすぐに慣れることができ、継続して使うユーザーも多いという。
また、男性より女性の方が身体への負担を感じるとの声が多い一方で、エルゴノミック製品購入者のうち女性の割合は同社直販で31%、Amazonでも44%にとどまっているという。加えて、これまで展開してきたMX Verticalは「サイズが大きい」という意見も多くあり、潜在的なユーザーが多くいるとみている。
今回のLIFT M800は、MX Verticalの持つ傾斜角度などの基本設計はそのままに、価格を抑えつつ、全体を小型化。手が小さなユーザーでも使いやすいデザインとなった。同社では、トラックボールマウスやキーボードなどともあわせて、より幅広いユーザーの快適なPCワーク環境構築を活用してほしいとしている。
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