ウクライナカラー電車に「批判も一部頂いております」 ことでん、「連帯示す」ため運行決断

J-CASTニュース

   香川県の鉄道会社・高松琴平電気鉄道(高松市)は2022年4月18日、公式ツイッターアカウント「ことちゃん【ことでん公式】」(@irucakoto)で、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの鉄道事業従事者に対して連帯を示すため、琴平線で使われている電車をウクライナ国旗に合わせたラッピングに変更すると投稿した。一部から「公共交通機関が政治的なメッセージを出している」といった批判も上がっているという。


  • ことちゃん【ことでん公式】のツイッターより(@irucakoto)


  • ことちゃん【ことでん公式】のツイッターより(@irucakoto)

「命がけで運行を続ける鉄道会社とその職員を応援したい」

   ことでん公式ツイッターは「今、国営ウクライナ鉄道は激しく攻撃され、多くの職員が殉職しながらも連日多くの避難民を安全地域まで移送し、必需品を各地域に運んでいます」と、ウクライナの鉄道に関する状況を説明した。その上で「鉄道会社としてウクライナの鉄道事業従事者への連帯を示すため、琴平線の上部を青くしてウクライナ国旗ラッピングとして、明日から運行します」と報告し、車体カラーの上部を元々の白色から青色へ変更するとした。

   投稿から数時間後には「公共交通が政治的なメッセージを出しているという批判も一部頂いております」と、今回の決定に批判があったことを明かした。それに対し、「社内で議論しましたが、鉄道事業者としては非戦闘員であるウクライナの鉄道事業従事者が、戦火の中運行を続け、攻撃を受け多数死亡している事実を目の前にして、彼らへの連帯を示すことが過度に政治的だとは考えません」という姿勢を示した。

   続けて、一部の批判に対して「様々な考えがあるのは承知しています。一部の方を不快にさせているのであれば、お詫びします」と謝罪。しかし、「ただ、鉄道会社として、命がけで運行を続ける鉄道会社とその職員を応援したいという気持ちが募り、会社としてこのような判断をしました」と改めて意図を強調した。

   共同通信などの報道によると4月19日、投稿通りにラッピング電車の運行が始まったという。

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