阪神・佐藤輝の2番起用は愚策? 「ここをテコ入れしないと変わらない」問題の本質見誤りか

J-CASTニュース

   どん底からなかなか好転しない。阪神が2022年4月14日の中日戦(バンテリンドーム)で1-4と敗れ、引き分けを挟んで6連敗。17試合を終えて1勝15敗1分と屈辱的な数字で、プロ野球史上最低勝率.063まで落ち込んだ。


  • 阪神・矢野監督(2014年/写真:アフロスポーツ)

「問題は下位打線です」

   矢野燿大監督も手をこまぬいているわけではない。貧打解消へ、14日の試合はスタメンをガラリと変えた。1番に中野拓夢を据え、2番は佐藤輝明。開幕から4番を打っていたが、プロ2年目で初の打順に抜擢された。3番はリードオフマンを務めていた近本光司。4番に大山悠輔を入れた。だが、この「新打線」は機能しなかった。皮肉にもブレーキになったのは2番の佐藤だった。4回無死一塁で二ゴロ併殺に倒れると、6回2死一、三塁の好機も二ゴロ。4点差を追いかける9回に先頭打者で中前打を放ち、大山悠輔の中犠飛で柳裕也から零封負けを逃れるので精一杯だった。

「得点力を上げるために矢野監督の思いは伝わってきます。ただ、チャンスメークをしてきた近本、4番の佐藤は開幕から決して状態が悪いわけではなかった。問題は下位打線です。6番の糸原健斗が不振で7番以降も出塁率が低いので打線が切れてしまう。ここをテコ入れしないと変わらない。個人的には佐藤を4番で育ててほしいので我慢して使い続けて欲しい思いもあります。もう目先の1勝、2勝を追いかけても今年のシーズンは厳しいですから…。それなら若手の育成に舵を切って佐藤を4番で育ててほしいです」(スポーツ紙記者)

   矢野監督は今年限りで退任する意向を表明している。20、21年と2年連続2位に終わり、リーグ優勝にあと一歩届かなかった。就任4年目の今年は退路を断つ思いで、異例の「退任表明」に踏み切ったのかもしれないが、結果を見ると功を奏しているとは言えない。

   元中日監督の落合博満は自身のYouTubeチャンネルで「辞める人のために誰がやる?プラスアルファとリスク、どっちのほうがあるか、リスクのほうが多い」「矢野に見いだされてレギュラーになっている、ゲーム出ている人間は矢野が辞めるなら有終の美を飾らせようと必死にやるかもわからないけど、冷や飯食ってる連中は『どうせ次だれか来るんだろ』ってそっちのほうが多いと思う」と分析した上で、「(退任表明が)なぜあのタイミングでっていうのがね。本人が散々苦労して導き出した答えなんだろうけど、オレにはその気持ちは分からない」と語った。

   長いトンネルが続き、矢野監督に対する選手の求心力も気がかりだ。(中町顕吾)

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