約8000話「サザエさん」アニメ全タイトル集めたファンの奮闘 「普遍的良さがある」…調べ上げた原動力

J-CASTニュース

   アニメ「サザエさん」は1969年の放送開始以来、その歴史は52年以上に及ぶが、すべてのストーリーのタイトルを調べ上げてきた人がいた。「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」として、5年にわたってコツコツ続けてきた取り組みのおかげで全話が網羅できるようになった。少年時代からのサザエさん愛を貫いたファンの奮闘と思いを聞いた。


  • サザエさん全話のタイトルを調べ、冊子にしてきた(提供:磯野家のお茶の間さん、以下同)


  • 第1話から記録してきた蓄積

「天気予報のように当たり前な存在」

   「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」を続けてきたのはツイッターアカウント名「磯野家のお茶の間」(以下、お茶の間)さん。もちろん自身もサザエさんファンだが、1969年10月5日放送の第1回から現在までの放送話タイトルを記録し続け、冊子に記してきた。

「サザエさんは長寿アニメですが、その割にはソフト化や配信の機会も少なく詳しい資料に恵まれていませんでした。各話のタイトルも作品の魅力の一つだなと思っているのですが、全話を網羅する資料がない。これをすべて記録することなんて誰もやっていないかもししれない、なら自分がやればいいじゃないか、全部まとめてリストにして発信してみたら面白そうだと思って始めました」

   2022年で55歳、波平の年齢(54歳)を越えたというお茶の間さんは、子どもの頃「鍵っ子」で磯野家のような大家族への憧れもあったと話す。

「一人っ子できょうだいもいない子ども時代だったので、大家族って楽しそうだなって憧れがあったのと、『サザエさん』は当時から天気予報のように当たり前な存在だったので、当たり前すぎてかえって研究してみる人がなかなかいない雰囲気だったと思います」(お茶の間さん、以下同)

   初放送から毎週日曜日18時30分からの放送で一貫している「サザエさん」は、お茶の間さんによると放送回数は22年4月3日までで2645回、話数は8000本近くに及ぶ。アニメではタイトル画面で各話に番号が振られていて、4月3日の第3話「悩む門には福来る」の番号は「No.8394」だが、話数とは一致していないとのこと。

「スぺシャル回では3話以上放送されていますし、途中で番号が飛んでいたり、製作過程でお蔵入りになった回があったりしますので、実際の話数は8000話弱になります」

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