春の小川で見つけたカスミサンショウウオの卵。プルンプルンだ。
冬の終わりから春先にかけて、サンショウウオが産卵するというので、見に行ってきた。
サンショウウオと言っても天然記念物に指定されているオオサンショウウオではなく、私が見に行ってきたのはカスミサンショウウオというもっとずっと小さい、イモリくらいの大きさの種類である。
カスミサンショウウオは親知らず
オオサンショウウオが各地の水族館などでよく展示されているのに対し、カスミサンショウウオのような小型のサンショウウオを目にすることはめったにない。やはり、体が大きいということはそれだけでアピールポイントになるのだろうか。
今回はそんなレアなサンショウウオを見られると期待して出かけたのだが、結果から言ってしまうと、なんと卵はたくさんあるのに親は1匹も見つからなかった。
カスミサンショウウオの親たちは産卵がすむと「後は好きに生きろ」と言わんばかりに失踪してしまうのだ。ちなみに、オオサンショウウオの場合は父親が甲斐甲斐しく卵の世話をして子供たちが孵化するところを見届けるようである。
見習っていただきたいものだ。
初めて見たカスミサンショウウオの卵は、不思議な形をしていた。
ソーセージというかヘタクソが作ったプレッツェルというか、このくるりんとしたカーブにはどんな意味があるんだろう。
外に出る準備は万端
卵の中に見える黒っぽい者たちは、みんなサンショウウオの赤ちゃん(幼生)である。ただの黒い丸にしか見えないものもあれば、体は細長く伸びエラが発達してすでにサンショウウオっぽい形になってるやつもいた。
ブルブルとした卵を指でつついてゆすってやると、中の幼生たちが身をくねらせて動くのが見えた。もう、外に出る準備はできているのだ。
今、彼らは早く外に出たくてうずうずしているだろうか。それとも少しでも長く安全な卵の中で過ごしたがっているだろうか。
自分がこの中にいたら、最後の一匹になるまでだらだらと過ごしてしまいそうだと思ったのだった。