2022年冬アニメ、10話以上見て面白かった作品7選! 春アニメ直前の振り返りオススメ

ロケットニュース24

最初だけやたら気合の入ったアニメが多い今日この頃。1話を見て名作だと思ったら、そこがピークで2話から信じられないくらい急角度の下り坂になる作品も少なくない。1話の勢いは何だったのか? もはや別物やないか。詐欺にあったような気分になることから「一話詐欺」と呼ぶ者も多い。

が、現在は3月も終わり。1月からスタートした冬アニメはすでに10話を超えている。この時点で面白いものは、少なくとも詐欺ではない。そこで毎クール全アニメの1話をチェックしている私(中澤)が、2022年冬アニメで10話以上見ても面白かった7作品をご紹介したい。

・冬クールに開始したアニメ

まず、最初にことわっておきたいのは、本記事で取り上げているのは2022年冬クールで開始されたアニメ作品のみということ。つまり、『鬼滅の刃』『進撃の巨人』『プリンセスコネクト!Re:Dive』など諸々の続編作と、『王様ランキング』『プラチナエンド』など2021年秋クールに始まった作品は含めない

さすがに続編が1話詐欺ってことはないだろうし、連続2クールの作品は今23話目とかで進行度が全然違うしな。話題作が大幅に消え失せるのは記事的には痛いが、条件を少しでもフェアにするために除外させてもらう。というわけで、2022年冬、10話以上見て、失速するどころか次回が楽しみになったアニメは以下の7つだ。

1. ハコヅメ

2022年冬アニメで、ぼんやりと見るのに1番適していたのがこれだったと思う。基本的には、警察あるあるみたいな日常を描くおしごとアニメで、だるんだるんな空気がラジオを聞いてるみたい

なのだが、時おり、盛り込まれるヤバめの話の緊張感がスパイスになって飽きずに見ることができた。ずっとそのノリで放送し続けて欲しいアニメ1位。難民になりそう。


2. 明日ちゃんのセーラー服

1話から明らかにオーラが違ったんだけど、現在も失速することなく、むしろより世界観を深めている。内容は女子中学校の日常を描いたものなのだが、廃校寸前の小学校を卒業し初めて学友ができた明日(あけび)ちゃんが主人公だけに、その視界を通して見る世界がキラめきすぎて眩しい。

そんな明日ちゃんの視界で、自分もアニメの中に生きているような気分にさえなってくるほど。あと、オープニングテーマの「はじまりのセツナ」は今期のアニソンで1番名曲だと思う。


3. TRIBENINE

近未来の東京23区を舞台としたアウトロー集団の抗争。決闘の手段は、野球をベースにしたスポーツ「エクストリームベースボール」──と、設定だけ聞くと面白くなさそうなのだが、ちゃんと次回が気になるところはさすがダンガンロンパチーム。

冬アニメスタート時のオススメ記事でも、「ノーマークだったけど1話見たら次回が気になった」と書いた本作。野球とは名ばかりのハチャメチャさは、キャプテン翼やテニスの王子様に通じるものがあると思う。9話のヒット1本で100点取るシーンは一休さんを見てるみたいな気分になった。


4. 天才王子の赤字国家再生術

異世界ファンタジーで主人公が無双する系なのだが、そういった作品にありがちな全正解の余裕さはなく、主人公が悪手もすれば失敗もする。その中で、間違ってもやり直し修正して切り抜けるところが面白い。

要は、主人公のウェイン王子はじめ登場人物が全員良いキャラをしていて、本作に関しては完全にキャラ推しで見ている。ちなみに、私は東山奈央さんの声と演技が死ぬほど好きなのだが、ロウェルミナ王女殿下は鬼滅の須磨と並んで、2022年冬の2大東山奈央であった。


5. 異世界美少女受肉おじさんと

コメディーなので1話にそこまで力がかかってない感じが良かったのか、本作も全く失速していない。内容としては、幼馴染のオッサン2人が、1人は絶世の美少女になって異世界転生するというもの。

この設定だけでもう3話くらいまでは勝ってると思うが、その後もダレるどころか馴染んで、11話目になると主人公2人の口喧嘩に安心感すら覚えるようになる。疲れない程度に力が抜けていて小ざっぱりまとまっているから見やすかった。


6. 怪人開発部の黒井津さん

冬アニメスタート時にはウルフ君が可愛いと書いたが、進めば進むほどに全員可愛い。主役の黒井津さんはもちろん、アカシック様もカミュラ様もカノン君もヒュドラちゃんも、人間怪人男女問わず全員可愛くてほっこりする。誠に可愛いは正義である。


7. 錆喰いビスコ

終末世界の冒険譚。東京にも砂漠が広がってハードボイルドなナウシカみたいになってる本作。冬アニメスタート時にもオススメさせていただいているが、それくらい1話では「何かが始まる」ってオーラがあった。

その勢いを2話以降、グイグイ引っ張っていくのが敵役の黒革。声優・津田健次郎さんの激渋の演技で、コイツがなにせ良いキャラになっている。「黒革キター!」ってなるような感じ。アニメならではのキャラの深堀りと言えるのではないだろうか。

で、3月28日現在、10話まで見てまだどう終わるのかが見えない。っていうか、これ、どう終わったら納得できるのだろうか? とりあえず現状でも次回が猛烈に気になっていることは確かである。


──以上。上記7作品は、もちろんまだ、アマゾンプライムやNetflixなどの動画配信サイトで1話から見ることができる。気になったアニメがあったら見てみてくれ。

また、本記事は私の独断と偏見で選んだものだ。よって異論は認める。さて、あなたは2022年冬アニメでどれが面白かった

執筆:中澤星児
画像:©博/集英社・「明日ちゃんのセーラー服」製作委員会、©2021 瘤久保慎司/KADOKAWA/錆喰いビスコ製作委員会、(C) Akatsuki Inc./トライブナイン製作委員会、(C)泰三子・講談社/ハコヅメ製作委員会、©水崎弘明・COMICメテオ/「怪人開発部の黒井津さん」製作委員会、©️池澤真・津留崎優・Cygames / ファ美肉製作委員会

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