【PC Watch25周年】デュアルGeForceなど、特色豊かなMSIの歴代ノートPCを振り返る

PC Watch

 MSIは台湾の企業で、現地表記の社名は微星科技股份有限公司。英表記では「Micro-Star International」という名で、この頭文字を取ってMSIという名前を使っている。

 PC Watchの読者であれば、MSIはビデオカードやマザーボードなどのPCパーツメーカーという印象が強いと思う。あるいはビデオカードのオーバークロックツール「MSI Afterburner」で知っているという方も多そうだ。

 MSIは一流のPCパーツメーカーであると同時に、完成品のPCメーカーでもある。特にゲーミングノートPCの分野で強く、日本国内では2019年と2020年の2年連続で、ゲーミングノートPCの販売台数実績が首位となったという。もちろんゲーミングPCばかりでなく、ビジネスやクリエイター向けの製品も展開している。本稿では、MSIの歴代ノートPCの中から、印象深い10製品を振り返ってみたい。

GX600 Twin Turbo

 2007年に登場した「GX600 Twin Turbo」は、Core 2 Duo Tシリーズを搭載したゲーミングノートPC。メーカー独自のオーバークロックボタン「Twin Turbo」を搭載したのが特徴で、ボタンを押すだけでCPUが20%もクロックアップする。

X-Slim X340

 「X-Slim X340」は、2009年の日本のPC市場への本格参入と同時に投入された薄型ノートPC。Core 2 Solo SU3500搭載でディスプレイは13型。最薄部6mm、最厚部19.8mmという現代でも通用するモバイル筐体で、10万円を切るコストパフォーマンスの高さでも注目された。

GS70 Stealth

 17.3型のゲーミングノートPCの「GS70 Stealth」は2013年に登場。Core i7-4700HQとGeForce GTX 765Mを搭載し、メモリは16GB、ストレージは128GBのSSDをRaid 0で搭載するハイスペック。それでいて筐体は21.8mmと薄く、デュアルファン搭載で冷却にも配慮している。

GT72 2QE Dominator Pro、GS70 2QE Stealth Pro、GS60 2QE Ghost Pro 3K

 2014年にはGeForce GTX 980M/970Mの発表に合わせて、各種ゲーミングノートPCが投入された。17.3型液晶でGeForce GTX 980M搭載のハイエンド機となる「GT72」、同じく17.3型液晶で21.8mmの薄型筐体採用の「GS70」、15.6型液晶ながらWQHD+(2,880×1,620ドット)の高解像度に対応した「GS60」と、それぞれ特色ある機種をラインナップした。

GT72

GS70

GS60

GT80 2QE Titan SLI

 2015年はGeForce GTX 980MをSLIで2基搭載した18.4型ゲーミングノートPC「GT80 2QE Titan SLI」が発表されている。4基のSSDをRaid 0構成にして1,600MB/sの読み込み速度を達成する超高性能に加え、キーボードにデスクトップPC向けのCherry製メカニカルキー(茶軸)を採用。使用感も含めてハイエンドのデスクトップゲーミングPCに劣らぬ構成になっている。

GT83VR Titan SLI

 2016年登場の「GT83VR Titan SLI」は、GeForce GTX 1080/1070をSLIで2基搭載した18.4型ゲーミングノートPC。32GBのメモリと128GBのNVMe SSDと1TBのHDD、BDドライブなどを搭載。合計15本のヒートパイプと3基のファンで冷却性能も強化している。ちなみに本機が発売された2016年は、「Oculus Rift」や「HTC Vive」、「PlayStation VR」といったVRデバイスが発売され、VR元年とも呼ばれる。

PS42

 2018年には、14型で重量1.19kg、厚さ15.95mmのモバイルノートPC「PS42」が登場。CPUに第8世代Coreを採用しつつ、ディスクリートGPUとしてGeForce MX150も搭載している。ゲーミングノートPC向けに開発された冷却システム「Cooler Boost 3」を採用し、モバイルゲーミングPCとしても活用できる性能を備えている。

P65 Creator

 2018年に発表された「P65 Creator」は、クリエイター向けの15.6型ノートPC。GeForce GTX 1060を搭載しながら、厚さ17.9mm、重量1.88kgという薄型軽量筐体を採用している。姉妹機として、ピュアホワイトの筐体色で144HzのディスプレイとGeForce GTX 1070を搭載したモデル「P65 8RF-777JP」も用意された。

GS66 Stealth

 2021年登場の「GS66 Stealth」は、GeForce RTX 3080を搭載しつつ、厚さ19.8mm、重量2.1kgと薄型軽量筐体に収めた15.6型ゲーミングノートPC。モデル違いでディスプレイが4Kのものと、300HzのフルHDのものがラインナップされた。2.5Gbpsの有線LANも搭載する。

Summit E13 Flip Evo

 2021年4月には、同社初の360度回転式のヒンジを備えた、ビジネス向け13.4型コンバーチブル2in1「Summit E13 Flip Evo」が発表。厚さ14.9mm、重量1.35kgと薄型軽量で、バッテリ駆動時間は最長18時間。ディスプレイはタッチ対応で、4, 096段階の筆圧検知に対応するアクティブスタイラスペン「MSI Pen」も同梱される。本体色はインクブラックとピュアホワイトの2色から選べる。

Source

コメント