なにをしても許される雰囲気があるアニメ……それが『おそ松さん』だ。しかしさすがに、実写はあかんて。
たしかにアニメ第2期1話で、トド松が軽く実写化してたけども！ 2.5次元のミュージカルやってたけども！ さすがにジャニーズの人気アイドルに、おそ松させるのはやめときなって!!
そう思いながらも、2022年3月25日公開の映画『おそ松さん』を見てきた記者。結果、ありありのアリだったため、この場を借りて報告させていただきたい。
・めちゃめちゃ人気
アイドルグループ・Snow Man主演で、アニメ『おそ松さん』を実写映画化する。このニュースを聞いた時、提案しまたそれを許諾した人たちの正気を疑った。
あの6つ子をリアルな人間に演らせたら、本気でただのクズにしかなんないでしょ!! アニメを第1期1話から見守って来たファンとしては、不安しかない。
「おそ松さんだから仕方がないよね～」ではすまされない領域に、踏み込もうとしてはいまいか。無理に実写化しなくても良いよ、という気持ちでいっぱいだった記者。
しかし公開が決まってしまったならば、見届けるのもファンのつとめ。初日の朝イチのチケットを取ろうと、前日に映画館のサイトをのぞいてびっくり。
最前列目以降、全席埋まってる～～～!! Snow Man主演だけあって、封切前からめちゃめちゃ人気じゃん！ 焦って予約したことは言うまでもない。
さて、そうして迎えた当日。映画館内には小学生っぽい姿から、会社に行く前風な人までであふれかえっていた。関連グッズには購入制限まで設けられている。おそ松……すげぇ!!!!
・終始にっこにこで見られる映画
はじまる前からお祭り騒ぎなところが、なんともおそ松さんらしい。そんなこんなで、楽しい気持ちで映画を見始めた記者。
はじめの方こそ、どう見ても6つ子じゃないし、というかアイドルにそんなことさせたら可哀そうやろ……とか色いろ考えていた。
がしかし物語が進むにつれ、視聴者が感じているであろう疑問などを上手く作中で回収。演者たちが、だんだん6つ子にしか見えなくなって来る始末だ。
アニメに忠実に寄せたセットなども手伝って、もはやあの6つ子がリアルに飛び出してきたのかなと思えるほど。ストーリー展開も、アニメのおそ松さんへのリスペクトを感じる仕上がりだった。
個人的には同じストーリーで、アニメでもこのお話を見てみたい。そう感じるほどに、これぞおそ松！ という感じの “おそ松さんらしい”実写映画だった。
アニメファンも、そうでない人も映画が終わる頃には笑い過ぎてお腹が痛くなっていること必至。終始にっこにこで見てしまうこと請け合いの、良作だったぞ。大満足です!!
