2022年3月23日、ローソンストア100が『具なしまん』の販売を開始した。価格は2個入りで108円。コンビニの中華まんと考えれば激安だが、「こりゃ安いぞ」と素直に喜べない何かがある。
原因は言うまでもない。具が無いからである。“NO具” という独特のスタイルを取る中華まんに対して、どう接していいか分からない。しかしながら気にはなるので、実際に買ってみた。
・手巻き寿司のように楽しめる中華まん
そもそもの話、具がなくても別途用意すればいいだけのこと。実際に商品POPには「焼き鳥」や「豚の角煮」が詰め込まれた写真が載っていることを考えれば、ローソンストア100的には「こうして楽しむのもアリ」ってことなのだろう。
ということは、『具なしまん』を上手く活用したら手巻き寿司のような楽しみ方ができるじゃないか。よくよく考えれば、普通に中華まんを食べるより面白そうだぞ。という気持ちで商品を購入。実際に開封したところ……
愕然とした。具がない中華まんが発売されるニュースを知ったときよりも驚いたといっていい。というのも、どれだけ『具なしまん』を見ても、
具を挟むための切れ込みがないのだ。
さらに、『具なしまん』を割ってみても中にスペースがないために、具材を入れる場合は横にスパっと切ってハンバーガーのように挟み込まないといけない。うーん、これを中華まんと呼んでいいのか?
・パンの空気を出すまん
私が思うに、中華まんを中華まんたらしめているものは具材である。いわば具材こそが中華まんのアイデンティティであり、生命線だ。
したがって、具が無いというスタイルを取るならば、具に対してウェルカムな姿勢を見せなくてはいけない。たとえば、以前に紹介した「ファミチキバンズ」も当然のように切れ込みが入っている。
しかしながら、何度も言うように『具なしまん』は切れ込みが無い。その時点で、具材といつでもコラボしますよ的な姿勢は皆無ではないか。なんなら「俺1人でやっていけるんで」的な空気さえ感じる。
そういうスタンスなのに、なぜ “まん” を名乗るのか? パンでいいだろ! と思いつつ、ためしにロールパンと『具なしまん』の違いを探るべく食べ比べてみることに。すると……
『具なしまん』は……
どうひいき目に見ても……
……
……
パンやないか!
ほんのり甘いパンやないか!!
まぁ、 “まん” なのか “パン” なのかは意見が分かれそうなだけに、今後『具なしまん』は “まんパン論争” を引き起こしそうな予感がするぞ。
まんかパンか。私はパンに1票だ。
参考リンク:ローソンストア100『具なしまん2個入 3月23日新発売』
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.