Unityが最新ゲームエンジンのデモ映像を公開、CGと言われても実写にしか見えない

GIGAZINE



ゲームエンジンで知られるUnityが2022年3月21日に、技術デモの「Enemies」を公開しました。日本語字幕付きで見ることができる2分間の4Kムービーを再生すると、肌の下の血管や髪の毛1本1本まで再現されたリアルな映像を見ることができます。

Watch Enemies – State-of-the-art digital humans | Unity Demo
https://unity.com/demos/enemies

『Enemies』のご紹介:Unity が送る、現実に迫るデジタルヒューマンの最新進化形 | Unity Blog
https://blog.unity.com/ja/news/introducing-enemies-the-latest-evolution-in-high-fidelity-digital-humans-from-unity

Enemies – real-time cinematic teaser | Unity – YouTube
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デモ映像が始まると、博物館のような大きな部屋と女性が登場します。


部屋の中心部の床が開き、女性と机が地下へとゆっくり移動を始めました。


チェス盤の上にある駒に手を触れながら、女性が「私の頭にあるのは誰もが知っていること」と語ります。


カメラが女性に寄ると、肌の下にある青い血管や眉間や口元に刻まれた細かいしわが見えるようになります。


突然無重力状態になり、光の当たり方が変わると同時に1本1本まで完全に再現された金髪がふわっと舞い上がりました。


燃え上がるビショップの駒。


「力は、あえて身をかがめそれを拾い上げるものにだけ授けられる」


2020年にもUnityは「The Heretic」という技術デモを公開していますが、今回のムービーはHereticで用いられたテクノロジーさらなる改良を施しているとのこと。特に、光の屈曲により生じるコースティクスを加味したリアルな目の再現や新しいスキンシェーダー、血流シミュレーションとしわマップのためのテンションテクノロジーによりフェイシャルリグなしでも細かいディティールが表現できるようになったところが大きな改善点として挙げられています。


また、NVIDIAのDeep Learning Super Sampling(DLSS)をネイティブサポートすることで、映像をネイティブ解像度に匹敵する画質に仕上げることが可能になりました。


髪の毛のリアル感を追求するため、映像の制作チームと研究開発チームは共同で髪のシミュレーションやレンダリング用の技術を共同開発しました。この「Unity Hair solution」は、Alembic形式のデータを出力するすべてのオーサリングツールに対応しているとのことです。


2022年3月23日から開催されるGame Developers ConferenceのUnityブースでは、この映像のリアルタイムデモが展示されるほか、Unity Editorでの動作も確認できます。また、Unity Hair solutionを含む「Digital Human Package 2.0」は2022年第2四半期にリリースされる予定です。

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