バイオリアクターでバラバラにならない肉を育てる技術を開発するスタートアップ「Micro Meat」が登場

GIGAZINE
2022年03月12日 21時00分



動物から取り出したわずかな幹細胞を基に、バイオリアクターで細胞を育てて肉を生成する技術を開発する「Micro Meat」が立ちあがりました。従来と違い、形を保ったまま大きな肉を形成できるとのことです。

Micro Meat | Micro Meat
https://www.micromeat.com/

Launch HN: Micro Meat (YC S21) – Technology for scaling cultivated meat | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=30627418

動物の細胞にアミノ酸などの栄養素を与えて増殖させる培養肉の技術は以前から存在しますが、これらはおよそ250mlを超えたあたりから細胞が損傷し、バラバラになってしまうという問題があるとのこと。

そこで、イギリスのインペリアルカレッジなどで学んだ生物医学者のAnne Sophie氏や、宇宙システムエンジニアのVincent Pribble氏らは、増殖した細胞をつなぎ合わせ、より保持力を高める技術の研究・開発を始めているとのことです。


Pribble氏は「従来の方法では細胞同士がくっつくのを待つだけでしたが、私たちの方法では、細胞が分化して成長し、肉の形に形成されるようになります。このプロセスにより、1分あたり数g~数kgまで、さまざまな速度で細胞を成長させることができます」と話しています。

なお、Pribble氏らは実際に肉を販売することはせず、技術のみを提供するとのこと。「コスト2ドル(約230円)で2~5kgの肉を生産できる」とうたっています。


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2022年03月12日 21時00分00秒 in , Posted by log1p_kr

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