米AMDは8日(現地時間)、CPUコアをZen 3アーキテクチャに刷新したプロ向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」シリーズを発表した。即日出荷のLenovo製ワークステーション「ThinkStation P620」に搭載される。
Ryzen Threadripper PRO 5000WXシリーズは従来の3000WXシリーズからCPUコアをZen 2ベースからZen 3ベースに刷新。クロックあたりの命令実行数やクロックそのものが向上し、シングルコア性能が向上した。
また、これまでL3キャッシュは4コアがクラスタとなって16MBを共有していたが、8コアクラスタが32MBを共有する形となり、より高速となった。AMD Shadow Stackと呼ばれる最新のセキュリティ機能も搭載している。
さらに、これまでは12コア、16コア、32コア、64コアの4種類での展開だったが、新たに24コアがラインナップに加わった。
その一方でソケットはsWRX8で変更はない。メモリはDDR4-3200×8チャネル(ECC、UDIMM、RDIMM、LRDIMM対応、最大2TB)、PCI Express 4.0レーンは合計で128基となっている。TDPは280W。
各種強化などにより、性能は競合と比較して最大で2倍高速としている。
モデル | コア数 | スレッド数 | ブーストクロック | ベースクロック |
---|---|---|---|---|
5995WX | 64 | 128 | 4.5GHz | 2.7GHz |
5975WX | 32 | 64 | 4.5GHz | 3.6GHz |
5965WX | 24 | 48 | 4.5GHz | 3.8GHz |
5955WX | 16 | 32 | 4.5GHz | 4GHz |
5945WX | 12 | 24 | 4.5GHz | 4.1GHz |
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