英国国防省は、ロシア軍が「人道回廊」を狙い、ウクライナの町であるイルピンから避難しようとしていた「複数の民間人」を殺害したと非難しています。
ウクライナのチャプリンカでロシア軍がデモ隊と衝突し、発砲する事態も起きています。ロシア、ウクライナともに前線でのコントロールが効かなくなっているようにも見受けられます。
そして、停戦協議は予想通り平行線に終わりました。
【速報】
ロシアとウクライナの3回目の停戦協議が終わり、ロシア代表団は「交渉への期待は満たされなかった」と述べた(時事) https://t.co/PZVtYgRXPT— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) March 7, 2022
この3回目の停戦協議の直前に、ウクライナ代表団の一人であったデニス・キレフ氏が死亡していたことが明らかになりました。ウクライナの国会議員が、キレフ氏は反逆罪を犯して、ウクライナの情報機関によって処刑されたと主張した数時間後に、ウクライナ政府は彼を英雄として称えています。
キレフ氏が双方のために働いていたかもしれないことを含め、ロシアとウクライナ双方の主張は、スパイ活動の疑惑を暗示しています。
一方、米欧による亡命政権樹立の動きもありますが、ゼレンスキー大統領は7日月曜日の夜、キエフの事務所での姿を動画に投稿しています。
今言えることは、私はここに留まるということだ。私はキエフに留まる。バンコバ通りに。私は隠れてはいない。
けれども、英米の情報機関と軍特殊部隊が、ゼレンスキー大統領の退避準備を完了させたという報道もあります。
英米の情報機関と軍特殊部隊の混成チームがウクライナに派遣され、ゼレンスキー大統領の首都キエフからの退避に向けた準備を完了させました。英情報筋が明らかにしました。https://t.co/67VI4HOyWw
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) March 7, 2022
亡命政権が電子国家になるのではという予言や。
歴史上の亡命政権に比べ、ネット普及後は、分散・テレワーク型の亡命政権が設計できそうだ。エストニアがロシアに占領されても消えない国を作るため電子国家を建築したことが現実味をもって頭をよぎります。 #NewsPicks https://t.co/r5hn0Yr8CU
— 中村伊知哉 (@ichiyanakamura) March 7, 2022
このタイミングで報じられたことの意味を考える指摘も。
米英情報機関や特殊作戦部隊による、国内での退避や国外での亡命政権を含めたゼレンスキー政権支援の話が一気に表出。従来から行われていたものがここにきて報じられているのは、やはり、「西側はウクライナを見捨てている」という批判の高まりへの対応か。https://t.co/XNnESlNkCa
— Michito Tsuruoka / 鶴岡路人 (@MichitoTsuruoka) March 8, 2022
また、どの方向に転んでも、この状況は中長期化しそうです。
ウクライナ情勢は、ますます混とんとしています。