そろそろ来るのかい? 来ないのかい? どっちなんだい? そう問いかけながら冬を越した松屋ファンはいることだろう。来るというのはシュクメルリのこと。ニンニク入りのクリームソースで鶏肉を煮込んだジョージアの郷土料理である。
言うまでもなく松屋のシュクメルリはウマい。第2回松屋復刻メニュー総選挙で第1位に輝くくらいウマいし、ファンも多いのだが……いくらなんでも待たせすぎやしないだろうか。2021年1月の復刻からもう1年以上経ってるぞ! おあずけ反対!!
・松屋監修のシュクメルリ風グラタン(税抜299円)
できれば冬のうちに食べたかったなァ。そう思っていたところ、偶然にもスーパーで「シュクメルリ」の文字を発見した。はいはい、ジェネリックシュクメルリね……と素通りしようとしたが、よくよく見ると松屋カラー(黄)のパッケージ。手にとってみると……
ガッツリ松屋監修だったからすぐさま購入するしかなかった。そういえば商品を販売しているニッスイは牛めしおにぎりでもコラボしていたっけ。調べたところ、これはコラボ第2弾らしい。
また、同商品は2021年12月からEコマース向け(インターネット上で行われる取引)に発売しているという。となると今回スーパーで見つけたのは幸運も幸運。どーりでこれまで見かけなかったワケだ。
・実食
さて、鍋定食がグラタンに姿を変えたところでウマさはどうなっているのか。店舗で食べるシュクメルリはライスと一緒にかきこむ悪魔飯みたいな感じだったが……
グラタンとはいえ、キンキンに冷えてる時点ですでにニンニク臭を放ってくるだけに期待してよさそうだ。なお、調理は冷凍食品とあって簡単で……
ラップをかけるのが面倒ではあるものの、レンジに放り込めばそれでおしまい。たったそれだけで松屋イズムが注入されたシュクメルリ風グラタンを食べられる。
・文句なしのシュクメルリ
それではいざ実食。600Wで約5分(500Wであれば約5分30秒)セットして待つことしばし。レンジに入れて3分くらいでニンニク臭が部屋に充満し始めたあたり、存分に楽しませてくれそうである。そして出来上がったのがこちら。
もう勝った。ニンニクの導火線は着火済みで、私たちにできることは全身全霊でシュクメルリを楽しむことだけだ。
口に運んでウマさを確信! 濃厚なホワイトソースが絡みついたペンネを皮切りにニンニク爆弾が口の中で弾ける。鶏肉の量こそ少し寂しいが……
サツマイモの甘さが絶妙で、チーズの焼き加減も完全に松屋のシュクメルリだから許そう。これだよ、これ! シュクメルリといったら松屋!
久しぶりのシュクメルリに終始興奮しっぱなしで、あっという間に容器は空。やはり安定の味で最高だな……と言いたいところではあるが、致命的な問題が1つだけあったのでお伝えしておかなばなるまい。
ズバリ内容量が210gと少なめだということ。210gといえば冷凍炒飯の半分ほどの量だ。ライス大盛りに慣れている松屋ファンの中には、物足りなく感じる人もいそう。それだけにガッツリいきたい人はライスを準備して食べるとより幸福感が増すだろう。カロリーは保証しないけど。
暖かくなりつつも寒さが逆戻りすることもある今の時期、松屋のシュクメルリをなんとしてでも食べたい人はお試しあれ。
参考リンク:ニッスイ「松屋監修シュクメルリ風グラタン」、楽天市場
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.