【後悔なし】グルメライター格付けチェック『レトルトカレー編』:第2回 →「成城石井のカレー」vs「業務用のカレー」

ロケットニュース24

自分たちではあまりそう思っていないが、ロケットニュース24のライターたちは ほぼ全員が “グルメライター” である。果たして我々の味覚は信用できるのか? そこに切り込む禁断のガチ企画が『グルメライター格付けチェック シーズン2』である。

復活第1弾となる前回は、シーズン1で優秀な成績を収めたグルメライターたちがまさかの失敗という波乱のスタートとなったが、2回目の「レトルトカレー編」では? 彼ら、彼女らの真剣勝負を以下でお届けしたい。

・自分不信に陥る企画

この企画を実施するまで思い付かなかったことだが、誰もが自分の味覚を絶対的に信用している。なぜなら味覚は他人と比較するのが困難であり、例えば「おいしい」の一言の中にも多種多様なニュアンスが含まれるからだ。

普通に生活している分にはそれで構わないだろうが、グルメ記事をお届けするグルメライターたちの味覚が世間様と大きく乖離していたら、あまりよろしくない……ハズ。失敗すると誰よりも自分不信に陥る企画、それが『グルメライター格付けチェック』である。

・価格差は約10倍

さて、ここで『グルメライター格付けチェック』のルールを説明しておきたい。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解だ。

今回用意した超高級食材は、成城石井の「黒毛和牛と10種スパイスのごろごろビーフカレー」で、価格は1070円。1食で1000円オーバーとは、価格的に “店で食べるカレー” と考えていいだろう。絶対に自分では買わないし、買えない。

もう一方はスーパーで購入したハウス食品の「プロクオリティビーフカレー」で、こちらは4袋入りで438円となっている。1袋当たりの価格差は “およそ10倍” となっているが、グルメライターたちは高い方を見極められるのだろうか?


サンジュン: A「あ、俺わかっちゃったかも……いや、待てよ。うわ、これ方向性が違い過ぎて迷いが出てくるなー。今回もメッチャ難しいやん! やべえ、どっちだ?

絶対的にいつものっぽいのはBなんだけど、よくよく味わうとルーに細かい肉が紛れてるんだよ。これが黒毛和牛なのかなぁ……。うーん、答えは迷ってB……いや、Aにしよう。Aは素材の粗さが気になったけど、やっぱりBがいつものっぽすぎる


佐藤英典: A「Aはね、スパイスの華やかさというか奥深さを感じたな。Bは味がのっぺりしてる……というか、フードコートみたいな味がした。ただ、Aは脂の感じが好きじゃないんだよなぁ。ただ1000円払うことを考えるとA。Bに1000円は払えない」


GO羽鳥: A「うわちょっと待って。もうわかっちゃったかも。あれ? ちょっと待ってよ。これいいの? 答えは明らかですよ、Aですよ。Bは “なんなの?”って感じ。

というか、Aは直にスパイスが口に入ってきた。もっというとカルダモン。100円にカルダモンが入るワケない。Bは機内食みたいな味。即わかった。これ外したらヤバいね。絶対の自信をもってA」


砂子間正貫: A「Aは美味しいですね……はい、わかりました。Aの方が高いです。スパイスと余韻がAの方がすごかったので。Bは隠し切れないレトルト感がありましたね。もしAが100円だったら買い占めますよ。これに関しては自信しかないです」


Yoshio: A 「Aはスパイスが効いてて上品。すごく高級な味がした。やっぱりこだわりがスゴイよね。いつも店で食べてるインドカレーに近いし、これを100円で出したら赤字になっちゃうでしょ。Bは美味しいけどいつものレトルトカレー。大量生産の味がした」


原田たかし: B 「毎日食べても飽きないくらいカレーは好きです。で、個人的に好きなのはBですね。ちょっと口に入ってくる肉が黒毛和牛っぽかったかな、と。Aはスパイシーで変化球、普通のレトルトカレーっぽくはないけど……迷ったけど好きな方を選んでBでお願いします。これで外しても後悔しません


和才雄一郎: A「うわっ……これは……? どっちも美味しいけどAはサラッとしてて、Bはトロッと系。うーん、サラッとしてるカレーって誤魔化しが効かないと思うんですよね。Bはオーソドックスで、何とか誤魔化せる味。自信は7割くらいですが、Aでお願いします」


亀沢郁奈: A「もうね、これは完全にわかった。明らかにAは高い味がするよ。Bはいつものレトルトカレーの味だね。Aは色んなスパイスが入ってるし、金がかかってる味。Bはスーパーで売ってる味でしょ。もうこれが間違いだったら今度から逆を選ぶしかない」


ご覧のように、8人中7人がA、原田だけがBを選択した。前回の「チョコレート編」よりは迷いのない意見が多かったが、個人的には方向性が違い過ぎて最後の最後まで悩んだ。果たして原田の1人勝ちなのか? それとも1人負けなのか?


どうなんだ!


どちらが成城石井の超高級レトルトカレーなんだ!!


正解は……!


A!!!! Aが成城石井のレトルトカレー!!!!!!


おっしゃ!!! 自信満々ではなかったものの、やはり圧倒的にBがいつものレトルトカレーすぎた。インスピレーションに従うか? それとも裏をかくのか? 長いシーズンを勝ち抜くためには、実はかなり高度なテクニックが必要な企画なのである。


正解で2勝0敗: GO羽鳥「カルダモン、入ってきちゃったもん!」


正解で2勝0敗: Yoshio「Aが100円なら完全に赤字」


正解で2勝0敗: 砂子間「Aが100円なら買い占めます」


正解で1勝0敗: 佐藤「Bはフードコートの味」


正解で1勝1敗: サンジュン「AうんぬんよりBがいつものすぎた」


正解で1勝1敗: 和才「サラッとしてるカレーは誤魔化しが効かないハズ」


正解で1勝1敗: 亀沢「これ間違ってたら次から逆を選ぶしかない」


不正解で1勝1敗: 原田「好きな方でB。これで外しても後悔しません」


というわけで、第2回目の『グルメライター格付けチェック シーズン2』は、8人中7人が正解という結果となった。1人不正解だった原田のリベンジはあるのか? 次回は難問と予測される「イチゴ編」をお届けする予定だ。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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