広島のお土産と言えば、もみじ饅頭。広島県出身の筆者は、これまで複数のメーカーが出す様々な味のもみじ饅頭を購入して食べ比べてきた。
今回はその中でもダントツにオススメしたい、ちょっと変わり種な “大人向けもみじ饅頭” をご紹介させて欲しい。
「普通の饅頭にはもう飽きた」「パサパサした饅頭が苦手」なんて方には特にオススメだぜ!
・大人のためのもみじ饅頭
ご紹介するのは、創業90年を越える老舗和菓子店 天光堂が製造する『ほろ酔いもみじ饅頭(3個入 税込600円)だ。
一般的にもみじ饅頭は100円前後で販売されている商品が多いため、高価に思えるかもしれない。しかし理由を知れば納得するはず。後ほどご説明するが……とにかく特別に美味しいのだから。
手に持ってみるとずっしりと重い。体感ではあるが、普通のもみじ饅頭の1.3倍ほどの重さがあるのではないだろうか。
開封すると、ミルクチョコレートでコーティングされたもみじ饅頭が、フィルムに包まれた状態で入っているぞ。
初めて購入した時は「なぜフィルムが必要なんだ?」と不思議に思ったものだが、手で持ってみるとその理由は明らか。なんと……生地全体がブランデー入りシロップでシットリと湿っているのだ!
おそらくフィルムなしで直接包装してしまうと、開封時にシロップが飛び散ったり、生地が千切れたりといったトラブルが起きやすいのだろう。
・洋菓子と和菓子の良いとこ取り!
さっそく一口いただくと……あま~~い!!
口の中いっぱいにフワッと広がるのは、芳醇なブランデーの香り。まるで洋菓子のようじゃないか。さらにはミルクチョコレートの優しい甘さも加わる。
それだけでも十分美味しいはずなのに……饅頭なので、当然のことながら餡子が入っている。
ほろ酔いもみじ饅頭に使われているのは、滑らかでくちどけの良いこし餡だ。洋菓子とも和菓子とも言えない不思議な組み合わせなのだが、かなり絶品。味がケンカすることなくバランスよく収まっている。
3種類の甘さが一気に口の中に広がったかと思えば、後味に饅頭とは思えないほどにガッツリとお酒が残るのだ。これが美味しくないわけがない!
筆者はコーヒーと一緒に食べたが、牛乳やお茶などにも合うオールマイティなお菓子と言っても良いだろう。
ちなみに、使用されているブランデーはドーバー社のデミセックブランデーVOとのこと。
アルコール度数は驚きの37%。あまりお酒に強いとは言えない筆者は、ひとつで十分にほろ酔い気分。まさに夢心地なお味であった。
冷蔵庫で冷やせばチョコレートが硬くなって存在感を増し、よりデザートらしい味わいを楽しむことができるぞ!
残念ながらお子様や運転前の方にはNGのため、注意してほしい。
なお、お酒が苦手な方向けに、アルコールを控えめにしたほろ酔いもみじ饅頭も製造しているとのこと。アルコール控えめ版には、オレンジ風味のブランデーが使われているのだそう。また違った味が楽しめそうだな!
参考リンク:天光堂 ほろ酔いもみじ饅頭
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.