発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・生産するスタートアップのDAIZは1月31日、日清食品ホールディングスと共同開発などを目的とした資本提携を締結したと発表した。
同提携により、日清食品グループが開発を進める植物由来の原材料だけを使用した即席麺や最新の分子栄養学に基づく「完全栄養食メニュー」に、同社が有する植物肉の独自技術で貢献していくという。
日清食品グループは、2020年4月に環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」を策定。持続可能な社会の実現と、企業価値の向上を目指してさまざまな取り組みを強化している。
中でも、調達原料が排出する温室効果ガス削減を重要施策に位置付け、温室効果ガス排出の少ないグリーンな食材を活用した製品開発を活動テーマのひとつとして取り組んでいる。
また、2021年12月に開催した「東京栄養サミット2021」では、日清食品が即席麺製品の具材として使用している「植物性たんぱく質」について、国内における使用量を2030年までに年間1100トンへ引き上げることを発表している。
同社は、「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術として、環境負荷の小さい次世代植物肉ミラクルミートを開発。これまでに、大手ハンバーガーチェーンや、大手スーパー各社、飲食店など50社を超える採用実績があり、大手食品メーカーとの共同開発も進めている。
同社では、大手企業と連携して日本の食品技術を結集させた「オールジャパン構想」のもと、さらに研究開発を重ねることでミラクルミートの価値向上を図るとしている。