間違い探しだったらどこが違うだろうか

デイリーポータルZ

ここが違うだろうな

間違い探しの間違っている場所にはパターンがある。

帽子の形が違う、煙突の数が違う、スプーンがフォークになっている、観葉植物の背が高い…。

なんとなくわかりますよね。

あの視点で街を眺めると不思議な感覚がある、ということをご説明します。
 

この景色のどこが間違っているだろう

例えばこの景色。これが間違い探しの片方の絵だったとしたら、どこが違うだろうか。

つまり、こういうことだったらどこが違うかを考えるのだ。 

サイゼリヤに入って、こういう問題だったらどこを探すだろうか?

 まず左側の制限速度が怪しい。ここはきっと違う数字だろう。それから奥のタンクの形も間違い探しとしてありがちだ。丸いっておかしいんじゃないかな。四角だ。

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ここは確定
隣の世界ではこうなっている

それから奥に見えるビル。あんな変な形のビルは見つけてくださいと言わんばかりだ。ちょっと簡単すぎやしないだろうか。

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サービス問題だ。道路標識も違うはず。
きっとこれが正しい世界だ
「あーはいはい。そういうところ変えがちだよね。」
このあたりは間違ってても分かりにくいから、なし
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わかった。この矢印の向きが違うんだ
隣の世界ではこう

間違いが5ヶ所見つかった。この景色が間違い探しならば、隣の世界ではこうなっている。

じゃーん、これが隣の世界!

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比較のためにもとの景色と並べる。

これが答え。わかったかな。(拡大)​​​

わかったかな、ではなく正解などはない。遠くに見えるとんがっているドコモのビルも実在する(世田谷から見えるのは意外だけど)。

ただ、こうやって景色を見ると細かいところがよく見えてくるし、隣にちょっと違う世界があるような気がして楽しい。間違い探し自由形、といったところだろうか。

屋内でも考える

景色といっても外だけではない。屋内でもこの視点は有効だ。

これが間違い探しだったら、どこを変えるだろう?
こうじゃない?

僕が考えた答えは
1.ピッチャーにお茶
2.チャーハンにレタス
3.呼び出しボタンの説明を大きく
4.箸をつける
5.しょうゆのところにソース

呼び出しボタンの大きさがちょっと難しいかもしれない。しかし間違いを考えてから元の世界を眺めると、箸がないことやチャーハンが寂しく見える。

なんで箸がないんだろう。

どっちが元の世界なのかよくわからなくなる。チャーハンにレタスがのってる世界のほうがいい(ならば、そういうチャーハンを頼もう)。 

隣の世界のほうがいい
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単体で見ても考える

間違い探し視点に慣れると、なにかを見てもこれは隣の世界にあるだろうか、と考えている。

バス停に落ちてたダウンジャケット

これは間違い探しだったらどうだろう?目立つし不自然だから隣にもあるんじゃないだろうか。違いはもっとさり気ないはずだ。
答えのところに「ダウンジャケットが落ちている」なんて書いてあったら納得できない。これは隣の世界にも「ある」。決定。

「資産運用ローン相談会」の縦書きが左から書いてある

これはそのままだろう。間違い探しでもこういう間違いはない。むしろチェーンを通すポールが多すぎる。こっちのほうが怪しい。これは”向こう”では3本ぐらいだろう。

間違い探し視点だと細かいところにも目が行く。

へえ、こんなこと書いてあるんだ。

 これは違うことが書いてあるだろう。「速度落とせ」か、意外に「スピード、オットセイ」というダジャレの交通標語だったりして。ありそう~。ひとり納得した。

公園にある非常用の井戸から水が出た

普段は水が出ないように棒が抜いてあるのだが、この日はささっていた。
これはきっと隣の世界では棒がないのだろう。こっちが間違ってる世界になっているパターンである。

こういうビルがまるっとないパターンはあるだろうか。

経堂駅北口名物、不自然な空間

隣の世界にはここになにがあるのかを考えるのもまた一興である。ロッテリア、とかじゃないだろうか。

いつもやっているわけではないけれど、ひとりでネタを探しているときや現実逃避したいときにちょうどよい。

間違いは自由に考え放題だ。上の写真だけど、みずほ銀行の下の「P」が怪しいですね。

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