株式会社NEXERは、「『メタバースの利用』に関するアンケート」の調査結果を公表した。アンケートは、同社の調査サービス「日本トレンドリサーチ」で2021年12月30日~2022年1月11日に実施。集計対象人数は2200人。
「メタバース(Metaverse)」とは、インターネット上の仮想空間やそれに関するサービスのこと。英語の「meta(超越・メタ)」と「universe(宇宙・ユニバース)」を組み合わせた造語だ。例えば、渋谷区とKDDIなどが共同で立ち上げた「バーチャル渋谷」はメタバースだ。ユーザーは、渋谷の仮想空間にて開催されたハロウィーンやクリスマスのイベントにアバターで参加した。
今回のアンケート調査では、「メタバースという言葉を知っていますか?」との質問に対して「知っている」は8.3%、「聞いたことがある」は16.1%で、「知らない」が75.6%を占めた。メタバースという言葉は、まだ認知度は低いようだ。
「知っている」「聞いたことはある」と回答した537人を対象に「メタバースの技術を使ったサービスで利用したことがあるものはありますか?」(複数回答可)と質問したところ、「オンラインゲーム」が29.6%、「オンラインチャット」が16.2%、「バーチャルイベント」が15.1%、「仮想オフィス」が8.9%、「就職活動」が3.9%、「その他」が4.3%。一方、「利用したことがない/サービス内容を知らない」が39.7%となっており、メタバースという言葉は知っている/聞いたことがある人でも、実際に利用したことがあるのは6割程度ということになる。
なお、「その他」には、「海外VRツアー」などの観光サービス、「株の投資」などの金融商品、「モデルハウスの空間図形」などの不動産に関わるサービスが挙げられた。
また、「メタバースで実現してほしいことやサービスはありますか?」との質問に対して、認知度別に数字がまとめられている。全体では、46.9%が「ある」、53.1%が「ない」と回答している。メタバースを「知っている」人では、60.1%が「ある」、39.9%が「ない」、メタバースを「聞いたことはある」人では、40.1%が「ある」、59.9%が「ない」と回答している。
実現してほしいサービスの自由回答欄には、「旅行」「海外の人との交流」「買い物」「メタバース上の土地の売買」「仕事」「習い事」「自動車運転の教習」「オンライン診療」「メタバースで生活する上で必要な手続き」などが書かれていたという。