これは何度でも言っていきたいが、丸亀製麺のツートップは『あさりうどん』と『鴨ねぎうどん』である。いや、今みたいな寒~い時期だと、むしろ『鴨ねぎうどん』一択という可能性もあるのではないか。まさに最強なり。
そんな丸亀の絶対エースが本日2022年1月25日、待望の復活を果たすぞ。しかもただの『鴨ねぎうどん』ではない。『新 鴨ねぎうどん(並・税込690円)』である。なんか進化してるゥゥゥウウ! 事前に開かれた試食会に参加してきたので、さっそくその模様をお伝えしよう!!
・都内某店舗
おーーい! 鴨ねぎーーーー!! 来たぞーーーーーー! どこだーーーーーーーー!!
──数分後
おお……愛しの鴨ねぎよ。一体どれだけ会いたかったことか。さあ、顔をもっとよく見せておくれ……って
え!?
ちょ……
いや誰だお前ッ!
・似て非なるうどん
分かる人には分かる。そこにいたのは一見いつもの『鴨ねぎうどん』のようでいて、しかし明らかに『鴨ねぎうどん』とは異なる代物であった。順番に暴いていこう。まず何と言っても違うのが鴨肉である。
これまで『鴨ねぎうどん』は鴨肉のスライスを使用していたはず。ところがこの『新 鴨ねぎうどん』とやらには、スライスの代わりに大量の合鴨もも肉がごろっと入っているのだ。
ぎゅっとした歯ごたえ、そして溢れるジューシーな鴨の旨み……。もはや我々の知る『鴨ねぎうどん』とは別人と言ってもいい。
その後、いつも通りウマそうな焼き目のついた白ねぎにホッと安心したのも束の間。ここで決定的な事件が起きてしまう。ま、まさか……そんなバカな……
舞茸だと……!?
・新キャラ登場
合鴨もも肉、焼き白ねぎと来て、さらにキノコ界の名脇役・舞茸までをも戦線に投入とは……これが人間のやることか? 極めてシンプルな作りだった『鴨ねぎうどん』に香り高い舞茸が加わることで、食感と具材感が大幅にアップ。全体のクオリティがグッと底上げされた印象だ。
しょうゆが効いた特製だしは、最後にこれらの具材と一緒に火にかけ煮立たせるのだという。それぞれの旨みが だしに染みわたり、その結果、考え得る限りの最強の液体が誕生する……ワケだが。やはりどうしても感じずにはいられない。
一体誰なんだお前は。
・ほぼ別人
そう、これは私(あひるねこ)が知る『鴨ねぎうどん』ではない。正確に言うと、私が知る『鴨ねぎうどん』の味をちょっと上回ってしまっているのだ。勝手に人の記憶を上書きするんじゃないよ。RPGのデータでやったら絶対に許されないからな、それ。
鴨の旨味、白ねぎの甘さ、そして舞茸の香りが織りなす三重奏はまさに完全無欠。そこに ゆず皮と三つ葉が加われば、もう誰も箸を止めることはできないだろう。さすが丸亀ツートップの一角だ。比類なきウマさである。
だが逆に言うと、今後はもう舞茸のない『鴨ねぎうどん』など考えられないし、鴨肉が今より薄くなった『鴨ねぎうどん』も もはやあり得ない。一度更新されたデータは二度と元に戻ることはないのだ。そういう意味でも、丸亀製麺の覚悟を感じさせる一杯だった。
・必食
『新 鴨ねぎうどん』は本日から3月中旬までの期間限定販売となっている。一部販売していない店舗があるため、出掛ける前にしっかり確認した方がいいだろう(店舗リストはこちら)。『鴨ねぎうどん』が好きで、過去に何度も食べたことがある人にこそぜひオススメしたい。
【追記 2022年1月25日14:30】発売日が「2021年1月25日」になっていたため修正しました。正しくは「2022年1月25日」です。