静岡県のお土産に「大砂丘」と名付けられたお菓子があります。
この銘菓大砂丘を、名前の元となった中田島砂丘で食べてみたら強風と喉の渇きでお菓子どころではありませんでした。
銘菓「大砂丘」とは
静岡が実家の私ですが、ベスト静岡土産は有名なうなぎパイではなく「大砂丘」です。
ブッセとよばれるタイプのお菓子で、ふわふわのスポンジにクリームをサンドしたもの。
基本の味はチーズクリームで、上の写真は季節品のベリージュエル、静岡マスクメロンクリームのセットです。味わいはのちほどお伝えしますね。
我が家はこの大砂丘が大好きで家族みんなでよく食べております。
一度何かのタイミングで頂いて以降、食卓の隅の常駐するようになっておりました。
おそらく母親の舌にドンピシャだったのでしょう。私も大学や会社へも推しお土産としてよく持参しております。
この大砂丘は株式会社たこまんという製菓会社が製造しており、静岡県内の駅の売店で、静岡銘菓一番人気のうなぎパイに負けじと、お土産売り場で並んでいます。
大砂丘という少し変わった名前は、たこまんの先代が遠州灘の砂丘の美しさに感銘し、その風景を表現したことに由来するとのことです。
なるほど。名前に付けてしまうほどの砂丘の美しさを見てみたい。そして、そこで銘菓大砂丘を味わってみたいと、私の中の欲望があふれ出てしまいました。
大砂丘を手に中田島砂丘へ
モデルとなった中田島砂丘は日本三大砂丘の一つの遠州大砂丘の一部で、浜松駅からバスで15分ほどの位置にあります。
ウミガメの産卵場所としても有名です。
では、さっそくゴミに気を付けて、大砂丘を食べていきたいと思います。
一番のスタンダード、年中買える「チーズクリーム」
中にはチーズとフレッシュバターを練りこんだチーズクリームが入っており、それを柔らかいスポンジケーキでサンドしたものです。
まったり甘く、ほんのりしょっぱい味で大人も子供も楽しめる味です。もりもり食べられます。お腹が豊満になってしまいそうな味。
少し話は変りますが、静岡県西部は「遠州のからっ風」というものがあります。冬はごうごうと強風が吹き続け、身体がぐいっと押される感覚すらあります。
ウミガメの未来のためにも、ごみを吹き飛ばされないことに心血を注ぎましょう。包装は取り次第ポケットにねじり込んでいきます。
季節限定、名物マスクメロンを使った「静岡マスクメロンクリーム」
静岡県は実はマスクメロンが産地として有名なのです! 幼少の頃から今まで通して、ついぞ私の口に入ることはありませんでしたが…。
さきほどのクリームにメロン味のゼリーが加わっております。マスクメロン味とベースとなる大砂丘のどっしりとした甘みのコラボレーション。ふわふわっとスポンジケーキの食感のあとにじゅくっとゼリーが甘い。
この大砂丘、さきほども申しましたが外側はスポンジケーキでして、みなさんもご存じかもしれませんが口の中の水分が奪われていきます。
砂丘の中で水分を奪われるものを食べると、普段より喉の渇きを感じます。加えて顔面にぴしぴし砂がぶつかります。砂丘って食事に向きませんね。
冬・春限定、一番人気の「ベリージュエル」
たこまんの店員さんに聞いたところ、現在人気の味はこちらのベリージュエル味だそうです。
今回購入した3種類のうち、これが一番好みでした。イチゴの味が全面に出ておりお腹へずっしり来て、口内も味でぐっと満たされていきます。人気なのも納得です。
大砂丘は美味しい。大砂丘は美しい。
ですが、大砂丘で大砂丘を食べるべきではありません。ゴミへの心配と喉の渇きで頭がいっぱいになってしまうので。みなさんもお気をつけください。