夜の新宿「叙々苑」が異世界すぎた! 40歳目前で初めて行ってみたら……衝撃

ロケットニュース24

先日は成人の日だったが、私(中澤)は2022年で40歳。成人2週目に突入直前だ。40歳ってもっと大人だと思ってたなあ。20歳の頃想像していたのとは全然違う40歳になりつつある私。今、20年前の自分に会ったとしたら「そのまま変わらんからな」と伝えることしかできないだろう

それはあまりに悲しいので、20歳の自分が知らないことを経験しておきたい。そんな折、叙々苑に初めて行った。名前以外は焼肉屋であることしか知らない叙々苑。一体どんな場所なんだ!

・行く前

なぜ叙々苑なのか? 実は年末の仕事終わりに、残っていた編集部メンバーで忘年会に行くことになったのだが、席が空いている店が叙々苑しかなかったのである。

と言っても、所詮は焼肉屋。ってことは牛角みたいなもんでしょ? めちゃくちゃ良い肉だったとして、私に肉の良さが分かるだろうか。違いが分からなかったらどうしよう? そんな不安と闘いながら夜の新宿を歩く。

・叙々苑の洗礼

やって来たのは小田急ハルク8階にある叙々苑。電話で予約していたため、スムーズに入店することができたのだが、店内に入った次の瞬間……


ピアノ弾いてる人おるッッッ!!!


あ……ありのまま今起こったことを話すぜ! 「おれは焼肉屋に入ったと思ったらピアニストがクリスタルのピアノを弾いていた」。な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…

失敬、まったく理解を超えた状況だったため思わずポルナレフ調にレポートしてしまったが、突然のクリスタルピアニストの登場が衝撃的すぎてスタンド使いかと思った。頭がどうにかなりそうだった……ジョジョ苑だけに

・異世界

もちろん、内装もクリスタルのピアノが似合う感じ。すんごいキラキラした廊下がずっと奥まで続いている。焼肉屋と言うより高級クラブとか会員制バーと言われた方がしっくりくる雰囲気だ。行ったことないけど


──で、その廊下の奥に我々が予約した個室があった。


部屋には「蘭」と名札が掛かっていて木の引き戸を開けると、ひと目で10人以上座れることが分かるほどの大きいテーブルが。しかも、一番奥に腰かけてみて気づいたのだが……


上座の壁に小さい金屏風が……!

ヤクザもので幹部が撃ち殺されそうな場所である。外とは完全に別世界。我、桐生一馬に異世界転生でもしたん? 『龍が如く』やったことないけど。

・叙々苑が教えてくれたこと

今となっては、肉の違いが分からなかったらどうしようと考えていた自分が可愛く思える。20歳の自分どころか1時間前の自分に伝えたい。「肉食う前までで記事書けるから」と。っていうか……


この肉……


ウンマァァァアアアッッッ!!!

人は1時間でも成長できる。初めての叙々苑は私にそう教えてくれた。時に自信がないことでも、何も変わらないように感じても、未知の領域にはきっとあなたを成長させてくれる何かがあるはずだ。案ずるな。踏み出せ。新成人の皆さん、ご成人おめでとうございます。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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