数ある中華まんの中でも、昔と比べて圧倒的な進化を遂げているのが「ピザまん」である。なにせ今では “チーズたっぷり” があたり前! かつての「ピザソース味の中華まん」とは明らかな別物になっている。
さて、今回も前回の「肉まん篇」に引き続き『コンビニ大手4社 1番ウマいピザまん2021』をお届けしたい。肉まん篇では「セブンイレブン」をNo.1としたが、果たしてピザまんでは──?
・3年前は断トツでファミマ
今から3年前の2018年、私、P.K.サンジュンはこの記事と全く同じ企画を実施している。その際は「ファミマのピザまんが最強!」との結論に至っているが、常日頃から進化し続けているのがコンビニ商品。下克上も余裕であり得るハズだ。
その証拠に3年前は肉まん部門で圧倒的No.1だった「ローソン」が、2021年版ではやや残念な結果に終わっている。我々消費者が気付きにくいだけで、コンビニ各社は日々進化を遂げているのだ。
・アツアツのうちに食べる
で、検証方法はシンプルに「買った直後に食べる方式」を採用した。中華まんはアツアツの状態が1番ウマい! 特にピザまんは冷めると一気に美味しさが半減してしまうため、この方法がベストの食べ方であろう。
というわけで、以下で「コンビニ大手4社肉まんレビュー2021」を訪れた店の順番通りにご紹介したい。この冬1番ウマいピザまんが明らかになる──。
・ローソン: とろーりチーズのピザまん(140円)
チーズの量はなかなかのものだが、ソース自体は至って普通。よく言えばスタンダード、悪く言えば平均的なピザまんである。ただその分チーズの存在感が強いので「ピザまんはとにかくチーズ命!」という人にはいいかもしれない。
・ミニストップ: とろける4種のチーズピザまん(140円)
4社の中ではもっともチーズの量が少なかったが、ソースはかなり個性的。なぜならバジルの風味がビンビンに効いていたからだ。正直そこまで期待していなかったが、ハッキリ言ってかなり気に入った。
おそらくここまでバジルの風味がするピザまんは過去になかったハズ。なんなら「バジル風味ピザまん」という商品名にしてもほとんどの人が納得するに違いない。非常にヨロシ。
・ファミリーマート: とろ~りチーズの濃厚ピザまん(130円)
「ミニストップ優勝か?」と思われたが、それをさらに上回ってきたのがファミマのピザまんだ。これは3年前とほぼ同じ感想になってしまうが、ピザソースのフレッシュ感が他社のピザまんとは圧倒的に違う。
商品名の “濃厚” はわからなかったが、それでもソースの完成度はファミマだけが別次元であった。あふれ出すチーズも申し分なく、おそらく現段階で「ピザまんの最終形態」に最も近いのがファミマのピザまんであろう。
・セブンイレブン: もっちりとろ~りピザまん(140円)
チーズの量は多いが、ソースにはこれといったこだわりを感じなかった。ピザまんらしいと言えばピザまんらしい、安定感のあるソースともいえる。ただ「普通にウマい」のレベルを超えていないというのが率直な感想だ。
ご覧のように「コンビニ大手4社 1番ウマいピザまん2021」は、ファミマの「とろ~りチーズの濃厚ピザまん」としたい。ミニストップもかなり良かったが、総合的にはファミマの圧勝と申し上げていいだろう。
ちなみに、当サイトでは近日中に第3弾「カレーまん篇」をお届けする予定だ。最も個性が出やすいカレーまんでも最もウマいコンビニは? セブンとローソンの巻き返しに期待したい。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.