ヤマダデンキ（ヤマダ電機）をかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは12月15日9時時点で閲覧不能となっているが、類似のウェブサイトが公開される可能性もあるため、引き続き注意が必要だ。
フィッシングメールの件名は、「【ヤマダウェブコム】セキュリティ強化により情報確認」が確認されている。
メールの本文は以下の内容が確認されており、アカウントの情報を確認するためとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。
最近ヤマダウェブコムでは、不正利用の発生が多くなります、セキュリティ安全性を強化するために、システムを更新しております、お客様のアカウント情報確認にご協力をお願い致します。
「24時間以内」に下記のURLより情報確認を完了してください。（フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋）
誘導先はヤマダウェブコムのログイン画面を装ったウェブサイトで、メールアドレスとパスワードの入力が求められる。入力してログインの操作をすると、続けて、氏名、カナ、電話番号、郵便番号、住所、生年月日、性別の入力画面が表示される。
以上を入力すると、続けてクレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードの入力を求める画面が表示される。入力すると、次はVISAカードのログイン画面を装った画面が表示され、ログインIDとパスワードの入力が求められる。これらも入力すると、「30分後に再ログインしてみてください」とのメッセージが表示される。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、「https://●●●●.moe/」が確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。
フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。