これなに…? 謎が謎を呼ぶ「フエラムネ」のおまけを10連続で開けてみた!!

ロケットニュース24

ある日のこと、筆者はコリスの「フエラムネ」を食べていた。中央に穴が空いていて、吹くとヒューヒューと高い音の出る、あの菓子である。

大人なのでさすがにヒューヒューはしないが、単にラムネ好きなので、おやつに買ってきたのだ。誕生は1973年だというから、子ども時代に食べたという人も多いに違いない。

フエラムネには「おまけ」がついている。そういえばそうだったかな……という程度の記憶だったのだが、何気なく開封したら、出てきたものに目をみはった。


・出てきたもの

それがこちらである。キンケシより少し小さい……というか薄いだろうか。


筋骨隆々の身体。腹筋はシックスパック風に割れ、背中には恐竜のような尾と背びれ。全身にウロコらしき模様がある。

顔はワニに似てマズルがあるのだが、ブタ鼻にも見えるために、どこか笑いを誘う愛嬌がある。二足で直立しており、明らかに地球上の生物ではない。これは「怪人」に違いない!!

なにより特徴的なのは、頭にのったドリル? 巻き貝? ソフトクリーム? のようなパーツ。もう少し細ければツノにも見えるが、それにしては太い。巻き貝といいブタ鼻といい、やけにジワジワくる脱力系キャラクターである。

出典はアニメ? 特撮? もしやオリジナルキャラクター?


勢いづいて調べたところ、これは俗に「地底生物」と呼ばれるフエラムネの定番キャラクターのようだ。カラーバリエーションが複数あるほか、着色したり魔改造したりして遊んでいる人もいるではないか!

ほかにはどんな「おまけ」があるのだろうか。がぜん気になってきた。商品の実売価格はおよそ50円~60円。100円ショップで2個セットで販売しているほか、量販店の駄菓子コーナーで税込64円で小売りしているのも見かけた。というわけで大人買いである。

続いて出てきたのはブルドーザーのプレート。なるほど、子どもは「働く車」が大好きだからな。


前後に凹凸があることからもわかるとおり……


複数個を連結して遊べる。後に出たミキサー車とつなげてみた。おそらくほかにもバリエーションがあると見た。


これはなんだろう? プロペラ?


傘のような形状で、棒状の突起物が突き出ている。別のおもちゃ……たとえばヘリコプターのてっぺんに刺すパーツかな?

しかし、ブラインド販売で狙ったものを出せる可能性は限りなく低いのに、単体で遊べないとは配慮に欠ける……

と思いきや、別の箱を開封してわかった。これはコマだ!


回る回る! 勢いよく相手を弾き飛ばし、立派にコマ遊びができるぞ。


続いて出たのも人型のキャラクター。全身がウロコでおおわれ、水かきがついているような大きな手。先ほどのキャラクターよりさらに地底人ぽい。

いや、むしろ水中に住んでいそうだから半魚人だな。敵と味方で闘ったりするのかな? だとすれば、こちらは完全にダークサイドだ……


ああっ、薄いっ────!!!


これは闘う前から勝負あり! 完敗だ。地底生物が主役級であることに比べ、ペラッペラの半魚人(仮称)はザコキャラといっていい。格が違いすぎる……。

同じフエラムネでも季節限定商品や味違いがあり、コーラ味のこちらは「フエラムネ ジャンピングバトルコーラ」! この商品限定の「エビやカニのジャンプするおもちゃ」が……


入っていない。


「必ず入っているとは限りません」だった。運が良ければジャンプするおもちゃに出会える。指で押すと、ピョンと跳ねるぞ。

さらに、ここまで開封してきたのは「おとこの子用」だったのだが、男児向けがあるのならば当然女児向けもある。店舗では2つしか見つからなかったのだが、描かれている動物イラストもオシャレな女の子っぽい。開封してみると……

ブタのパッチン髪飾りだ。あら、可愛い。


続いて出てきたのは……


ブタのパッチン髪飾りだ。アラ、カワイイ……


いったい何種類くらいのおもちゃがあるのだろうか。過去のメディア取材によると、多い年では約500種類(色違い含む)にものぼり、入れ替えも不定期のため、流通しているすべての種類は把握しきれないのだという。


・コレクターズアイテム

ほかにも箱の両面で絵柄が違ったり、顔やジャンケンマークが印刷されていたりと、子どもが喜びそうな仕掛けがたくさん! どこかレトロで懐かしい、昭和の香りである。

ちなみにラムネとしても大変に美味しい。きめ細かく滑らかな粒子なので粉っぽくならず、それでいて口の中を傷つけるような固さもなく、非常にいい塩梅(あんばい)である。

シリーズの全貌が見えない、遊び方がわからない、など謎が謎を呼び、コレクターズアイテムとしても密かな人気らしい。これはまた「沼」な予感がする……。


参考リンク:コリス株式会社マイ大阪ガス「炎の探偵社」
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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