Kickstarterで人気を博していた、イヤホンの長時間装用によって汗ばんだ耳の中を乾かすデバイスが原価の高騰を理由にプロジェクトを取り下げるという出来事があった。
「DearBuds」と名付けられたこのデバイスは、耳の内側から外側へと空気の流れを作り、耳の中を乾かしてくれるイヤホン型のデバイス。カナル型など密閉型のイヤホンを連続装着していると耳の中に汗をかいて外れやすくなったり、不快感を催したりするが、毎分最大3リットルもの風を循環させるこのデバイスがあれば、それらを素早く解消できるというわけだ。音楽を聴く機能はなく、純粋に耳の中を乾かすことに特化したユニークなこのデバイス、Kickstarterでは目標額を1日でクリアするなど人気を博していたが、キャンペーン開始から約3週間が経過した今月4日になって突如プロジェクトの取り下げを発表。同プロジェクトのクリエイターであるLinkface社のCEOによると、新型コロナウイルス禍で購入予定の部品の価格が3～10倍と高騰し、キャンペーンの継続が不可能になったとのこと。もっとも、製品化自体これで打ち切りというわけではなく、再設計を行ったうえで2022年夏には再開したいとしている。オンリーワンのデバイスだけに今後に期待したいところだ。