京都土産の定番と言えば八つ橋だ。あの独特な食感と味が、たまに恋しくなったりするよな。記者は関西で暮らしているので、ちょいちょい口にする機会がある。
しかし関西圏外の方は、そう頻繁(ひんぱん)に出会うものでもないだろう。でも食べたい……という方にピッタリの商品を発見してしまった。その名も『生八つ橋グミ』だ。
・グミの食感は生八つ橋っぽい?
『生八つ橋グミ』の正体は、お察しの通りグミである。一部で先行販売されていたが、2021年11月15日より全国で販売されているとのこと。記者は近所のドラッグストアで発見した。
確かに言われてみればグミの食感と、生八つ橋の皮部分は食感が似ていなくもない。今まで思いもしなかったが、京都銘菓「おたべ」が監修という点も手伝い、自ずと期待が高まるというものだ。
さっそく購入のうえ、開封してみるとしよう。記者は税込213.84円で購入した。ちなみに同社の “つぶあん入り生八つ橋(にっき・抹茶味)10個入” をネットで購入すると、税込594円。
1個当たりややグミの方が安いが、ドラッグストアで販売していたものだから、かもしれない。まあ、値段的に大きな差はないとみて良いだろう。
・美味しいだけでなく楽しい
さて。封を切ると中から出てきたのは、小さな生八つ橋の皮だ。いや、実際はグミなのだが、色やフニフニ感がかなり生八つ橋っぽい……! ただし形は四角く、思っていたのと違う。
あんこグミが入っているはずなのだがと探したところ、皮の下敷きになっていた。どうやら、自分で包んで食べるタイプのグミらしい。いつかやってみたいと思っていた、生八つ橋づくり体験の予習を、まさかこんなところで出来ようとは。
ちょっとした感動を覚えながら、あんこグミを生八つ橋風グミに乗せていく。思いのほかグミの弾力が強く、少し押しつぶしたりしてみたが、ペロンとめくれてしまうこともある。
また手に粉末オブラートがペタペタ付きもするが、そんなところもひっくるめて、作業そのものが楽しい。「私たち八つ橋を作ってる!」と、そんな気分になること請け合いだ。
さて、肝心の味はいかがなものだろう。手でつまんで、ひょいッと口に入れる。なるほどコレは……かなり八つ橋っぽい。実際に食べてみるとやはり食感はグミで、八つ橋のような柔らかさとは少しだけ違う。
ただ、味が八つ橋そのもの。ニッキとあんこの風味、そこにグミの食感が交わることで、八つ橋に思えてきてしまうから不思議だ。八つ橋そのものではないものの、非常に近い。
なんとも新しいし面白いところに目を付けたなあと、感心せざるを得ない『生八つ橋グミ』。賞味期限も2022年5月3日(購入は2021年12月5日)と、半年ほど持つようでありがたい。
職場や学校で、机にシレっと置いておけば盛り上がること間違いなし。しかもみんなで包んで楽しいという、オプション付きだ。既に各方面で話題だが、今後より一層注目されるのではないかと踏んでいる次第だ。