多くの人が、中学3年生、高校3年生で受験勉強に挑戦することになるだろう。あの1年は終わりが見えないような気がして、要約者自身は、受験勉強を精一杯やりきったとは言えなかった。どう頑張りぬいたらいいのか、受験勉強の先に何があるのかが分からなかったのかもしれない。
「大人になってからの方が勉強をしたくなる」とよく言われるが、それは要約者にも当てはまる。読書量が増えたのは大学卒業後のことだ。また、もともと外国語に興味はあったが、どこかで「外国語は何かに役立てるもの」という固定観念があり、学生時代に学んでいた英語とドイツ語にとどまっていた。だがある日ジョージア語のテキストを偶然手に取り、その文字のかわいらしさに心奪われ、独学で読み方を学んだ――という経験もある。そのくらいの知識では何かの役に立つことはないけれど、とにかく単語を読めたらうれしいし、書くのは楽しいものだ。
著者は、「いきた勉強」はワクワクするものであり、人生を豊かにしてくれる、と言っている。ジョージア語の文字を学んだとき、要約者は初めていきた勉強に触れたのかもしれない。今ならそう思える。
本書は、「なぜ勉強をするのか?」という誰もが抱く疑問に答えをくれる。要約者は「中高生のときにこの本に出合っていたら、違った未来が待っていたかもしれない」とつい考えてしまった。中高生に読んでほしいのはもちろん、大人にとっても気づきの多い1冊だ。
今回ご紹介した「100年無敵の勉強法」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。 Source