レトロ気動車が続々集結 「気動車博物館」の様相の小湊鉄道&いすみ鉄道

J-CASTニュース

   千葉県南部の私鉄、小湊鉄道(五井~上総中野)といすみ鉄道(上総中野~大原)は房総半島を横断し、風光明媚な沿線から首都圏近傍の行楽地にもなっている。

   両線は鉄道ファンからの人気も高いが、昨今所属車両のバラエティが増し、さながらレトロ気動車の楽園のようになりつつある。


  • 小湊鉄道では従来のキハ200(右)に加えてキハ40(左)が転入、バラエティが増した(プレスリリースより)


  • いすみ鉄道のキハ52


  • 沿線風景も懐かしくのどかな小湊鉄道

キハ40が東北から転入の小湊鉄道

   JR内房線五井駅から内陸に向かう小湊鉄道と、外房線大原駅から延びるいすみ鉄道は上総中野駅で接続し、両線を乗り継ぐと房総半島を横断できる。

   小湊鉄道にJR東日本より譲渡されたディーゼル車「キハ40形」が転入した。元は東北地方で運用に就いていたが、後継車両の導入でJRから退役し小湊鉄道に転入、現在5両が在籍する。

   キハ40形は1977年登場の国鉄型気動車で、北海道から九州まで全国のJRローカル線に投入されたが、各社で淘汰が進んでいる。既にJR東日本とJR東海では定期運用から引退したが、小湊鉄道に転入したために首都圏で走る姿が見られるようになった。

   また車両の塗装も小湊鉄道カラーの他にJR時代と同じ「東北地域色」、国鉄時代の朱色一色の通称「タラコ色」、JR男鹿線で採用の「男鹿線色」の車両が在籍し、バラエティに富んでいる。

   小湊鉄道の従来の主力車両のキハ200形も1961年製造開始と相当に古く、昭和の風情が残る車両として人気もあったが、キハ40形も国鉄型気動車で懐かしさを求める鉄道ファンにとっては近年注目すべき存在。併結運転も可能な両系は、乗っても写真に撮っても現代では貴重な鉄道のワンシーンになる。

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