IBMは16日(米国時間)、年次イベントのIBM Quantum Summit 2021において、127量子ビットの量子プロセッサ「Eagle」を公開した。
Eagleは、同社初となる100以上の量子ビットを備えた量子プロセッサ。2019年のFalcon(27量子ビット)、2020年のHummingbird(65量子ビット)に続く127量子ビットを持つ新型で、量子プロセッサとしては初の、古典コンピュータで正確にシミュレートができない規模のものだとしている。
量子ビットを単一層に配置したまま、制御用配線を複数層で行なう新たな手法を採用し、高い品質を維持したまま量子ビット数を大幅に増加。これにより、マシンラーニングの最適化や新しい分子や物質モデリングなど、さらに複雑な問題の探索が可能になるという。
最初のEagleは、IBM Quantum Networkの一部メンバー向けに、IBM Cloud上にて実験的デバイスとして提供する。
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