フリーアナウンサー・徳光和夫さん(80)のユーチューブ動画での発言が、セクハラだとして批判を集めている騒動で、共演したお笑いコンビ「浅草キッド」水道橋博士さんは2021年11月10日、「切り取りでなく全体像を見てもらいたい」と訴えた。
「まだ、AKBの1人や2人は妊娠させられますよ」
騒動の発端は、水道橋博士さんのユーチューブチャンネルで10月30日に公開された動画だった。ゲストに徳光さんが出演した。
徳光さんは、お笑いタレントの明石家さんまさんに関するエピソードの中で、水道橋さんの「年齢の衰えを知らないですよね、さんま師匠はね」との言葉に頷きながら
「そうですね。この間お目にかかった時、本当に若々しかったですね。まだ、AKBの1人や2人は妊娠させられますよ」
と最近のさんまさんの印象を語った。水道橋さんは手を叩いて笑い、スタッフからも笑いが起きていた。
動画のコメント欄に寄せられた「AKBの一人や二人妊娠させられるってw流石徳光さん!面白いな」との書き込みには、チャンネル側から「いいね」も押されていた。
発言をめぐっては、視聴者から「セクハラ」との批判が噴出した。11月8日までに動画から該当箇所は削除された。
水道橋博士さんは10日にブログサービス「note」で、「今日も火炎瓶投下は続く。徳光さんの方が延焼に次ぐ延焼」と現在もバッシングの渦中だと説明した。
「確かに、我々の編集の不備は責められても当然であり、反省すべきことだが……」と非を認めつつ、
「問題のYouTubeは切り取りでなく全体像を見てもらいたい。老アナウンサーの思慮のない一リップサービス、を笑っているものではなく、下準備を重ねて、同じ業界の長いキャリアを過ごした、大先輩の業績を称えるものなのだ」
と誤解されている部分もあると主張した。
徳光さんとの対談動画は10日までに6本投稿されており、4本目が非難の的となった。