プラレールで「東京の過密ダイヤ」再現 トラブル続発も「楽しい!」…48分間の舞台裏を聞く

J-CASTニュース

   東京を走る鉄道の過密ダイヤをプラレールで再現する――こんな大がかりなイベントに挑むサークルがある。いざ走らせてみると珍事が続出するのだが、それも含めた「面白さ」がある。サークルのメンバーに舞台裏を聞いてみた。


  • プラレールで東京の鉄道を再現する(画像はすべて天通団提供)


  • 実物の複雑な配線の中で列車を動かす。これは大崎駅周辺


  • ダイヤに従って列車を動かすため、少しも気を抜けない


  • 新宿から大船にかけての鉄道線路をフロアいっぱいに設営

過密ダイヤを手動で制御

   このサークルは「天通団」という。2020年からプラレールを持ち寄って走らせる「運転会」を始め、その様子を動画サイトに投稿している。京急電鉄・東武北千住駅・相鉄JR直通線と湘南新宿ラインを運転会の舞台に選んできた。

   鉄道の配線をプラレールのレイアウトで再現し、そこに実際のダイヤに従って初電から終電まで列車を走らせるイベントだが、複雑な配線を再現した上で過密ダイヤで列車を運転するために珍事も多発する。

   その様子が特に視聴者の笑いを誘ったのが2021年8月9日に公開した「相鉄直通&湘南新宿運転会」だ。新宿から大船にかけての線路を敷設した上で列車を運転させるのだが、このエリアは相鉄直通・湘南新宿ライン・横須賀線・埼京線が行き交う複雑なダイヤである。

   実際の鉄道では、コンピューターによる自動制御で運行管理しているが、プラレールではすべて人力のため、「ポイント転換が追いつかない」「設定にない列車が走ってくる」といった事態が発生する。たとえば、列車の追突(実際なら大事故)や本来りんかい線に進入しない湘南新宿ラインの列車がりんかい線の線路へ行ってしまったり、すでに引退したはずの埼京線の205系電車が相鉄線に入ってしまったりすることがある。こうした想定外の事件もイベントのテンションを高めていたようだ。

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