2021年11月4日から11月17日までの期間限定で、全国のはま寿司にてスタートした「うに祭」。注目すべきは、ウニを用いた寿司が1皿税込み110円から食べられるという点に尽きるだろう。
川口春奈さん出演のCMやHP等で、最もビッグにアピールされているのは「うにつつみ(税込み110円)」のようだが、ウニ系の寿司はそれだけではない。それに、もしかしたら他にも何か隠れた一品があるかもしれない。 さっそく主なフェア対象の寿司を食べてみたぞ!
・16皿
ということで近所の店舗へ。今回は公式HPの期間限定メニューに掲載されているものから、直近数か月のフェアで被っていない寿司を一通り注文。その数16皿。
・ウニシリーズ
まずはメインとなるウニ系から食べていこう。トップバッターは「うにつつみ(税込み110円)」。
ぶっちゃけ、セルフで海苔を巻くだけで「うに軍艦(税込み165円)」と同じじゃねぇの? 的なことを思っていた筆者。
しかし食べ比べてみると、海苔がデカいことによる海苔フレーバーの豊かさと、巻かれていないため海苔のパリパリ感がダンチ。そして何より値段が55円も違う。
筆者は両者の間にウニの量や質の差を見いだせなかったため、少なくとも今フェア中に「うに軍艦」の出番は無いように感じた。ウニを求めるなら「うにつつみ」一択だろう。
しかし、ウニを用いて中々にテクニカルな味わいを体験させてくれた、「真いかうにのせ(税込み165円)」と
「ほたてうにのせ(税込み110円)」も無視できない。
イカもホタテも、どちらもウニほど強い風味を持っていない。そのため全体のフレーバーとしてはウニが圧勝し、どちらも最後にちょっとだけイカやホタテのフレーバーが香る程度。前者はイカの食感を伴うウニに。そして後者はホタテの食感を伴うウニといった感じになる。こういうウニの食べ方もあるのか。
個人的には、イカの硬めな食感とトロトロのウニの相性を、より好ましく感じた。もしホタテが8月の「北海道&東北うまいもん祭り」で出てきた「蒸しほたて」だったら、また違ったかもしれない。蒸したホタテとウニは、きっと良く合うと思うので。
そしてウニシリーズでコスパ、味、食感の全てをみて総合的に優勝だと思うのが、「北海道産つぶ貝うに軍艦(税込み110円)」だ。
1皿110円で2貫というコスパ。刻まれたつぶ貝にウニが混ぜられている感じなのだが、ウニの味は保たれている。そして、ウニの味に絡むコリコリしたつぶ貝の食感。ウニとつぶ貝は名コンビと言わざるを得ない。
安いし美味いし、ウニもしっかり感じられる。そしてクセがそこまで強くないので、何個でも食べられてしまう。プライベートでこれだけ20貫くらい持ち帰って、家で酒と共に楽しみたい感じ。アルコールとの相性は絶対いいだろう。
ということで、とにかくウニを求める方は、まず「うにつつみ」だと思う。でも総合的に最強だと思うのは「北海道産つぶ貝うに軍艦」。なんだかんだで「真いかうにのせ」と、ホタテ派なら「ほたてうにのせ」も捨てがたいかも知れない。結局ウニシリーズほぼ全部じゃねぇか! まさに「うに祭」。
・厚い鮭
ウニシリーズの他に一押しだと思うのが「北海道産秋鮭(税込み165円)」だ。
鮭の握りはわりと定番メニューだと思う。そしてフェアになると、上からの見栄えを意識してか、横に大きい切り身を用いた寿司が出る……というのがお決まりのパターンでは?
それはそれで、確かにビジュアルからの満足度があって良いと思う。しかし、時には横のデカさではなく厚さを重視したものも食べたい。噛み応えとか、厚い切り身の中から出てくる鮭のうま味とか、そういった側面では、厚い切り身の方が勝ると思うのだ。
そして今回の「北海道産秋鮭」は、ほどよく厚かった。上から見た時は気づかなかったぜ。
口に入れて噛むと、歯が鮭の肉に食い込み、そして切り裂いていくのがよく感じられる。いいぞこれは。水っぽさがなく身は締まっていて、脂もくどくなく、色々とバランスが良くて美味かった。もし常にこのクオリティであれば、「北海道産秋鮭」もまた外せないと思う。
ということで、はま寿司の「うに祭」。一通り食べてみたが、やはりベストは順当にウニ系の寿司だった。まあ、ウニが安いってだけで相当に魅力的だと思うし、ウニはそれだけでいつだって美味い。当然の結果と言えばそうかもしれない。ウニ味をコスパ良くお腹いっぱい堪能したいウニ好きの皆さん、是非お近くのはま寿司へ。